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高金利通貨であるNZドルの特徴とFXで取引する際の注意点

   

FX取引をする際には、各国の通貨同士をトレードして利益を出していきます。

通貨はそれぞれで特徴が異なり、状況に合わせてトレード手法を考えなくてはいけません。

通貨には幾つもの種類がありますが、今回の記事では「NZドル」について記載致します。

NZドルについて

FXで取引できる通貨には幾つもの種類があり、その中に「NZドル」があります。

NZドルはスワップ派の方に人気のある通貨です。

まず、NZドルとはどういったものなのかご説明致しますので、詳しくご存じでない場合はこちらからご覧ください。

NZドルとは

「NZドル」はニュージーランドが発行する通貨です。

ニュージーランドの主なデータは、下記のようになります。

国名 ニュージーランド
首都 ウェリントン
面積 約27万534平方キロメートル
人口
(IMFによる2018年4月時点の推計)
約495万人
中央銀行 ニュージーランド準備銀行
(RBNZ)
GDP
(2017年の名目GDP)
52位 201.49(単位: 10億円USドル)
経済成長率
(IMFによる2018年4月時点の推計)
2.92%

テロや戦争などの心配も少なく、地政学リスクが低い国です。

NZドルは「キウィ」や「キーウィドル」などと呼ばれることもあり、現在では殆どのFX会社が取り扱っております。

先進国通貨であり、通貨の特性上、特にスワップ狙いの投資家の方から人気があります。

NZドルの特徴

各通貨には幾つもの特徴があります。

FXで取引する際には通貨の特徴を把握しておく必要がありますので、事前に調査しておかなくてはいけません。

この項目ではNZドルの特徴について記載しておりますので、参考にしてください。

政策金利が高めなこと

FXは為替差益以外にも、スワップポイントで収益を得られます。

スワップを目的に取引する場合は、その通貨の政策金利を意識します。

NZドルの政策金利は先進国の中では高いという特徴があります。

以前は政策金利が「8%」ある時期もありましたが、2018年8月現在は「1.50%」と大きく下がっております。

しかしながら、日本円の政策金利は「0.1%」程度ですので、比較しても高金利であるといえます。

以前ほどの恩恵は受けられませんが、今でも比較的高金利通貨として人気があります。

2018年8月20日前後に調査した1万通貨当たりで得られる各FX会社のスワップポイントは、下記のようになります。


スワップポイントは変動しますので、毎回上記の額が得られる訳ではありません。

なお、高いレバレッジで取引するほど必要証拠金が減り、多くの通貨を保有できますので、より多くのスワップ収益を狙えます。

ただし、損失が出た場合は高レバレッジであるほどに膨らみますので、状況に応じての設定が大切です。

レバレッジスワップは、損にならないように調整をする必要があります。

豪ドルと相関性があること

ニュージーランドの主な貿易国は隣国のオーストラリアであり、経済的な結びつきが強いです。

その影響でNZドルは豪ドルと強い相関性があり、為替レートが似た動きをするという特徴があります。

下記はNZドル/円(NZD/JPY)と豪ドル/円(AUD/JPY)の1週間のレートです。

【NZドル/円(NZD/JPY)】


【豪ドル/円(AUD/JPY)】


(いずれも出典はXE

上記のように似た値動きをしますので、トレード時にはここを利用する場合もあります。

相関性のある2つの国の通貨が乖離した際などはエントリーポイントとなることもあり、両国の相場について常に意識が必要です。

主要通貨の中で流動性が低いこと

各通貨で流動性が異なり、高いものから低いものまで存在します。

米ドルやユーロなどは流動性が高い通貨で有名です。

NZドルは主要8通貨の中では流動性が低いという特徴があり、値動きが激しい通貨です。

農産物などの影響を受けること

ニュージーランドでは、酪農や畜産などが主要産業であり、輸出も農産物が多いです。

その影響でNZドルは農産物の影響を受けます。

農産物の輸出額が増えれば、NZドル高になるという特徴がありますので、取引時には経済への意識も必要です。

また、NZドルの相場はオーストラリアなどとの貿易状況も影響しますので、ニュージーランドと併せて常に意識を向けておかなくてはいけません。

国債格付けや経済などが安定していること

取引する通貨を選ぶ際には、その国の経済状況や国債格付けなどへの意識も必要です。

通貨の相場は、経済状況や国債格付けによって影響が及ぶ場合があります。

経済状況が良ければ通貨の価値などが上がり、悪ければ下がります。

ニュージーランドは比較的経済が安定しており、国債格付けランクも高いです。

国債格付けにつきましては、下記のようになります。

ニュージーランドの国債格付け(2018年8月)
S&P フィッチ ムーディーズ
AA AA Aaa

世界の国の中でもランクが高く、安心して取引できる通貨です。

FXにおけるNZドルの相場と予想

FXでは相場を予想してトレードする必要もあります。

予想をするには、過去の相場を分析し、幾つもの点を踏まえて将来的な動きを考えなくてはいけません。

NZドルの過去の動きにつきましては、次の項目でご説明致します。

過去の為替相場について

NZドルの過去の推移について記載致します。

まず、下記はNZドル円の過去10年間のチャートです。

【NZドル円の過去10年のチャート】


(出典はXE

上記には載っておりませんが、NZドルは経済不況の影響で、2000年10月には41円台の最安値を記録しました。

その後は景気も回復していき、NZドルの価格は上昇していきます。

高金利通貨として人気も集めていき、2007年7月には97円台まで価格が上昇しますが、2007年のサブプライムショックや2008年のリーマンショックでまた大きく価格が下がります。

最安値は50円台を下回ることもあり、「NZドル = 50半ば~70円前後」を推移し、2012年頃からまた改めて価格は上昇します。

2014年には94円台を記録し、現在は70円台の半ばで推移しております。

将来的な為替相場の予想について

FXで取引する際には、確実な予想は不可能であっても、ある程度将来性を予想する必要があります。

ニュージーランドにつきましては、経済成長率もリーマンショック以降プラス成長です。

政策金利につきましては、ニュージーランド準備銀行の2018年8月9日の声明で政策金利は相当な期間緩和的な水準で維持されるだろうとの見解が示されました。

しかし、2018年の5月23日に現状の予想では2019年の第3四半期に利上げを行う。従来は第2四半期だったとの声明もあり、そちらにも意識が必要です。

上記の時期に金利が上昇すればスワップ金利狙いの方が動きやすくなり、それに伴ってNZドルの価格が上昇して円安になる可能性があります。

近況につきましては、利上げが先延ばしされたことにより、現在の相場から大きく値動きする可能性は低いですが、貿易や利上げ状況などから価格が上昇し辛い状態であると予想されております。

2018年の6月12日と13日の連邦公開市場委員会で米ドルの利上げが決定され、更に複数回にわたって利上げが行われると予想されております。

これが実現された場合、スワップ派の個人投資家の方などが米ドルを保有する傾向が強まり、その影響でNZドルは円高に進む可能性があるとの指摘もあります。

また、NZドルは豪ドルに追従する特徴があります。

2018年5月などは豪ドルが若干円安傾向だったため、今後は円安に傾くという予想もあり、特に為替差益を狙う方は綿密な分析が必要です。

米中の貿易をめぐる動きにも意識が必要で、中国経済が減速すればNZドルなどが売られる傾向もあります。

ブログなどで予想をしている方もいらっしゃり、取引時にはそういった方々の意見も参考になります。

他の方の為替日記などもありますので、チャートを分析する際には参考にしてみてください。

NZドル円で取引する際の注意点

NZドルは高金利通貨であり、先進国通貨です。

取引時にもニュージーランドの経済状況や国債格付けなどから安心感がありますが、注意が必要な点も存在します。

まず、NZドルは為替介入に注意が必要です。

為替介入に注意が必要なこと

以前、急激なNZドル高が進んだ後に急に価格が暴落したことがありました。

これはニュージーランドの中央銀行が、為替介入を行ったためで、多くの投資家の方が打撃を受けました。

NZドルは急激にNZドル高になれば、為替介入で急落する可能性があるため、注意が必要です。

これは実際にあったことですので、あまりにもNZドル高が気になる場合は、決済などの対策が必要です。

できる限り大きな利益を狙って決済するというのも大切ですが、為替介入のタイミングによっては大きな損失に繋がります。

急落してしまった場合は、一気にロスカットのリスクが高まり、大損する可能性も高まります。

円安や円高を気にかけること

FXではスワップポイントを得られます。

スワップは低金利通貨を高金利通貨にトレードした際に得られるのですが、その性質上注意が必要な点もあります。

スワップポイントで儲けが出ていたとしても、急な相場変動で為替差損が拡大する可能性があるという点には注意が必要です。

当然に儲けはスワップポイントと為替差損を合わせたものですので、両方に意識しなくてはいけません。

スワップ金利を得るためには、NZドルを購入する必要があります。

NZドル高で円安になっていけば、為替差益も発生します。

しかし、反対にNZドル安で円高になっていけば、為替差損が発生してしまいます。

為替介入などと重なれば、更に損失は拡大します。

スワップの儲けよりも損失のほうが大きければ意味がありませんので、特に急激なNZドル高の際にはご注意ください。

重要指標発表を意識すること

FXで取引する際には、重要指標発表を意識する必要があります。

政策金利発表や雇用統計などの経済指標が該当し、NZドルはニュージーランドの指標を確認しなくてはいけません。

ニュージーランドの指標は発表が日本時間の早朝に集中しているため、有利に取引するには早くから情報を収集する必要があります。

FX会社によってはその時間帯にメンテナンスがあったり、まだ取引可能時間でなかったりします。

NZドルを主としてトレードするのであれば、早朝に対応しやすい会社で取引することが大切です。

流動性が低い時間帯ですので、取引が遅れるだけで大きく値動きする可能性もあり、注意が必要です。

また、NZドルはオーストラリア経済の指標、中国経済の指標なども影響し、これらの確認も必要となります。

オーストラリアと中国は貿易の関係上、深く経済が影響します。

豪ドルなどより流動性が低いこと

NZドルは主要通貨の中では、流動性が低いという特徴があります。

流動性が低い通貨は、取引に注意が必要です。

NZドルは流動性が低いため、何かあれば値動きが大きくなり、情報量も他の主要通貨より少ないです。

今後に流動性が変化する可能性はありますが、現時点では低いです。

また、流動性が低い通貨は、スプレッドが拡大しやすく、コスト面も意識しなくてはいけません。

FXではコストを抑えることも大切ですので、スプレッドなどへの配慮も重要です。

拡大は完全に予想できませんが、もとからスプレッドの狭い会社で取引するほうがコストを抑えやすくなります。

下記に2018年8月に調査した各FX会社のスプレッドを掲載しておりますので、こちらも参考にしてください。

まとめ

NZドルはニュージーランドの通貨であり、下記の特徴があります。

  • 政策金利が高く、スワップ狙いの運用に向いていること
  • 豪ドルと相関性があり、レートが追従する可能性が高いこと
  • 主要通貨の中では流動性が低く、注意が必要なこと
  • 酪農や畜産などの農産物の影響を受けること
  • 経済状況が安定しており、国債格付けもランクが高いこと

また、NZドルを取引する際には、過去のレートを分析し、幾つもの要素から将来の相場を予想しなくてはいけません。

現段階では利上げされるまでは若干下方向に動きやすく、現在と同程度の値幅を推移して大きく動かないと予想されております。

ただし、確実な予想ではないため、常に相場には意識が必要です。

NZドルを取引する際には、下記の点にご注意ください。

  • 急激にNZドル高になると為替介入に注意が必要なこと
  • スワップ狙いの際には円安や円高も意識すること
  • 重要指標発表の時間帯を意識し、他にもオーストラリアや中国の経済指標も確認すること
  • 流動性が低いため、情報量が少なく、値動きが激しいことがあり、スプレッドにも意識が必要なこと

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