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FXの含み益と含み損とは?損切りから評価損益の課税まで解説

   

FXでは含み益や含み損が生じる場合があります。

含み益や含み損は、確定益や確定損とは異なります。

この記事ではFXの含み益や含み損について記載しておりますので、この点が曖昧である方などは参考にしてください。

FXの含み益と含み損とは

FXでは、新規にポジションを建てます。

その後、為替レートの変動によって、含み益や含み損が生じます。

含み益と含み損についてご存知でなければ、FXトレードをする上で不利な点もあります。

まず、確定益や確定損との違いについてご説明致しますので、曖昧である場合などはご確認ください。

確定益や確定損との違い

FX取引ではポジションを建てますが、為替相場の変動によって生じる損益はすぐに確定する訳ではありません。

FX会社によって確定する方法は異なりますが、決済や値洗いなどが行われて初めて確定益(実現利益)や確定損(実現損失)となります。

決済(値洗い)などが行われておらず、確定(実現)していない利益や損失を「含み益」や「含み損」といいます。

確定益や確定損は確定した損益であるのに対し、含み益や含み損は確定していない損益です。

他にも「評価損益」、「未実現損益」などとも呼ばれます。

「1ドル = 100円」で「1万通貨」を購入し、その後に「1円」相場が上昇すれば「1万円」の利益が生じます。

反対に、「1円」相場が下降すれば「1万円」の損失が生じます。

どちらの場合も、決済などをして損益を確定すれば、それは確定損益となります。

決済などをせずに損益を確定しなければ、それは含み損益となります。

損益分岐点と損益分岐レートの計算方法

FXでは損益分岐点と損益分岐レートを計算できます。

損益分岐点と損益分岐レートにつきましては、下記の算式で算出できます。
(厳密には下記の算式にスプレッドや手数料を含めて計算します)

  • 損益分岐点 = 取引額(為替レート × 購入した通貨数) – スワップポイント
  • 損益分岐レート = 購入時の為替レート – (スワップポイント合計 ÷ 購入した通貨数)

下記に2パターンの計算例をご紹介致しますので、参考にしてください。

為替レート「100円」、購入数「1,000通貨」、スワップポイント「300円」の場合の計算例
損益分岐点 100円 × 1,000通貨 – 300円 = 99,700円
損益分岐レート 100円 – (300円 ÷ 1,000通貨) = 99.7円(99円70銭)
為替レート「110円」、購入数「1,000通貨」、スワップポイント「-600円」の場合の計算例
損益分岐点 110円 × 1,000通貨 – (-600円) = 110,600円
損益分岐レート 110円 – (-600円 ÷ 1,000通貨) = 110.6円(110円60銭)

損益分岐点や損益分岐レートを基準に「含み益」や「含み損」は生じます。

ロスカットと含み損益

含み益や含み損は、確定されなければ確定損益となりません。

確定損益とならなければポジションを維持しても問題なさそうですが、含み損を放置すればロスカットリスクが高まります。

FXには証拠金維持率があり、含み損が拡大すれば維持率が低下し、ロスカットが施行される可能性があります。

ロスカットが施行される証拠金維持率は各FX会社で異なりますが、含み損が拡大し続けた場合、新たに証拠金を入金し続けなければ必ず強制的に施行されます。

ロスカットが施行されますと、強制的にポジションが決済されるため、大きく今後の取引に影響がでます。

含み損の解消方法

FX取引をしていれば、相場によって損失が生じることもあります。

プロの方でも取引で利益のみを出すことはできず、必ず損失が生じます。

含み損を解消する方法は主に2つあり、状況に応じて有利なほうを選択しなくてはいけません。

含み益になるまで待つ方法

FXトレードでは、今後の相場などを予想して通貨を売買します。

予想と反して相場が動いてしまいますと、含み損が発生します。

今後の予想でそのポジションに利益が生じる可能性が高い場合などは、損切りをせずに待つ(塩漬け)という解消方法があります。

現在には含み損が生じているポジションでも、将来的には含み益になるかもしれません。


ただし、含み損が拡大し続ければポジションの維持は難しくなり、結局ロスカット、もしくは、損切りとなる可能性もあります。

想像を超える含み損になってしまえば、そのストレスに耐えるのは難しいです。

含み益になるまで我慢しなければいけないため、メンタル管理も重要になります。

また、維持している含み損が他の取引に影響し、思うようにトレードできなくなる可能性もあります。

損切りポイントを決めておき、そこまで価格が変動すれば決済をするとより安全に取引できます。

高い確率で含み益になると予想できた場合や、含み損が拡大しても資金に余裕がある場合などは、含み益になるまでポジションを維持する方法を実践してみてください。

なお、ポジションを維持する際には、スワップポイントにも注意が必要です。

マイナススワップとなればポジションを維持する限り支払いが必要となり、更に資金を圧迫します。

スワップポイントの支払いが必要であれば、含み益になるまで待つ解消方法は不向きです。

損切りをする方法

FXをする上で重要なのは、決済の時期などを見極めることです。

含み損は維持をして解消する方法もありますが、他にもう1つ手段があります。

それは損切りをする方法で、早めに行うことで損を最小限に抑えることができます。


損切りは避ける方もいらっしゃいますが、損失が拡大する際には効果的な解消方法です。

塩漬けポジション(決済せず維持しているポジション)は、含み損が拡大した際に大きなストレスを感じてしまいます。

大きなストレスがかかり続けますと、メンタル管理が難しくなります。

損切りをする際にも精神的なダメージはありますが、ポジションを維持するよりも負担が少ないこともあります。

損切りをしておけば、差損やスワップの含み損が拡大することはありません。

ロスカットが施行される可能性も低くなり、新しい取引を開始しやすくなります。

ただし、今後の相場予想によっては、ポジションを維持しておくほうが有利な場合もあります。

含み損が含み益に変わると予想されるポジションは、すぐに損切りを行わないようにしましょう。

含み損を損切りする際の注意点

含み損を決済する際には、幾つかの点に注意が必要です。

まず、注意が必要なのは、損切りレートなどのルールを決めることです。

損切りレートなどのルールを決めること

FXでは含み損が生じたからといって、すぐに損切りが必要になる訳ではありません。

損切りは誤って行えば、利益を逃してしまうことになります。

損切りをする際には、損切りレートなどのルールを決めることが重要です。

新規でポジションを建てる際に損切りルールを併せて決めておくと、今後の計画も立てやすくなります。

ご自身でルールを決めるのが難しい場合、最初のうちは他のトレーダーの方の手法を真似すれば大まかなやり方を学びやすいです。

含み損や損切りの負担に耐えること

初心者の方の中には、損切りをするのはいけないこととお考えになる方がいらっしゃいます。

確かに損切りは精神的に辛いものですし、決済するだけで損をした気持ちになります。

できる限りは損切りをしたくないというのは多くの方が考えることですが、一度決めた損切りルールを破るのは損失拡大に繋がる恐れがあります。

損切りは大きなストレスとなりますが、ルールで決めたラインに達した際には損切りし、その精神的ダメージに耐えることが大切です。

また、反対にトレードルールを決めているのに、含み損に耐えられないためにすぐ損切りをするのもよくありません。

ルールを頻繁に変えないように、取引する際には我慢も必要です。

含み損や損切りに耐えられないのは、メンタル管理の方法に問題がある場合もあります。

メンタル管理を行うことで含み損や損切りのストレスを軽減でき、トレードルールを破る機会が減ります。

お手数をお掛け致しますが、メンタルにつきましては「FXでメンタル管理が必要な3つの理由とコントロールする方法」の記事をご覧ください。

破たん寸前まで放置しないこと

トレードで含み損があっても、放置しておけば確定損ではありませんので、そのまま放っておく方がいらっしゃいます。

特にFX初心者の方の中には、損切りに対して恐怖心や大きなストレスを感じる方がいらっしゃり、損失が出ているポジションを放置してしまうことがあります。

また、初心者の方でなくても、含み益に変わるのを待つために損切りを行わない場合があります。

数年という長期間で含み益になるまで待った方も実際にいらっしゃいますが、必ず含み損が含み益に変わる訳ではありません。

資金に余裕のある方であればいいのですが、そうでない方は気付けば破たん寸前という状態に陥る可能性もあります。

破たん寸前で損切りをした場合、残るのは多額の損失だけです。

あまりにも含み損や損切りを気にし過ぎるのもよくありませんが、全く気にしないのもよくありません。

スワップ放置投資などではポジションを保有し続けますが、為替差損の影響で利益が消失する場合があります。

放置をして含み損が生じている場合、損切りや他の対策が必要です。

含み損益と税金について

含み損益は確定していない損益ですが、各FX会社によって税金の扱いは異なります。

含み損益を利用して節税などを視野に入れている方は、特に注意が必要です。

含み損益と課税

FXの利益は確定申告と納税が必要です。

その際に、気になるのが含み損益も確定申告が必要なのかどうかです。

含み損益につきましては、各FX会社によって税金の扱いが異なります。

なお、未決済ポジションの評価損益への課税につきましては「各FX会社の評価損益に対する課税」の項目にて記載しております。

お手数をお掛け致しますが、含み損益に対する課税につきましては、上記をご覧ください。

両建てを利用した節税方法

含み損益を利用して、節税対策を行えます。

両建てを利用した方法なのですが、「FXの手法である両建てとは?メリットから節税まで徹底解説」の記事にあります「両建てを活用した節税方法」の項目にてご紹介しておりますので、お手数をお掛け致しますがそちらをご覧ください。

1つ注意が必要なのは、各口座の未決済ポジションの評価損益に対する課税について確認することです。

課税対象外であると思って取引して、課税対象となっては節税対策が行えません。

各FX会社の評価損益に対する課税

未決済ポジションの評価損益に対する課税は、各FX会社で異なります。

下記の項目に各FX会社の課税について記載しておりますので、ご確認ください。

差損益の評価損益に対する課税

FXの未現実差損益につきましては、下記の2つの課税方法があります。

  • 決済をして初めて損益が確定するため、ポジションを決済しないと課税対象とはならない
  • ロールオーバー時に値洗いをして、その度に損益が確定するため、ポジションを決済していなくても課税対象となる

2018年10月19日時点に調査した各会社の情報は、下記のようになります。


上記の課税方法は今後に変わる可能性がありますので、取引前には必ずFX会社のホームページでご確認ください。

スワップ含み益や含み損に対する課税

FXのスワップ含み益と含み損につきましては、下記の3つの課税方法があります。

  • 決済をして初めてスワップの損益が確定するため、ポジションを決済しないと課税対象とはならない
  • ロールオーバー時に値洗いをして、その度にスワップの損益が確定するため、ポジションを決済していなくても課税対象となる
  • 通常のスワップの含み損益は課税対象とならなくても、受け取った分のスワップは確定損益になり課税対象となる

2018年10月19日時点に調査した各会社の情報は、下記のようになります。


上記の課税方法は今後に変わる可能性がありますので、取引前には必ずFX会社のホームページでご確認ください。

まとめ

FXでは確定をしている損益を「確定益」や「確定損」といい、確定していない損益のことを「含み益」や「含み損」といいます。

損益分岐点や損益分岐レートを基準に含み損益が生じ、含み損が拡大すればロスカットリスクが高まります。

含み損を解消するには、含み益になるまで待つか損切りを行います。

損切りをする際には、ルールを決めた上で、メンタルを管理しながら行う必要があります。

含み益や含み損は各FX会社で課税方法が異なりますので、その点にも注意が必要です。

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