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FXのレバレッジとは?仕組みや生じるリスクについて解説

      2018/03/22

FXで取引される際には、「レバレッジ」をかけられます。

レバレッジにはメリットがあるのですが、高い倍率をかけるほどにリスクも高まります。

特に初心者の方は注意が必要で、利用される際にはリスクを意識しておく必要があります。

この記事では、レバレッジの仕組みやリスク、初心者の方のレバレッジ設定などについて記載しておりますので、参考にしてください。

FXのレバレッジについて

FX取引で重要となるのが「レバレッジ」です。

レバレッジは理解してしまえば、仕組み自体は決して難しいものではありません。

まずはレバレッジの仕組みについてご説明致しますので、詳しく仕組みについてご存じでない場合は、こちらからご覧ください。

FX取引でのレバレッジの仕組み

FXではレバレッジを設定できます。

レバレッジは「てこ(lever)」が原義です。

「てこ(lever)」は小さな力でその何倍もの力を出すことができます。

「レバレッジ」にはこれと似た作用があり、実際の資金の数倍から数十倍の取引額で取引できるシステムのことです。

FXは「外国為替証拠金取引」であり、実際に取引をするためには、担保としてFX会社の口座に「証拠金」を預け入れます。

本来ではその「証拠金」の金額を超える取引を行うことはできませんが、レバレッジを利用しますと証拠金額を超える取引を行えます。

倍率の計算と取引証拠金との関係

レバレッジには倍率があり、その値によって必要となる証拠金の額が異なります。

レバレッジの倍率は、取引額と取引証拠金の金額によって算出できます。
「取引額(日本円に換算) ÷ 証拠金額 = レバレッジの倍率」

下記は取引額「300万円」、レバレッジ倍率「10倍」のイメージです。

レバレッジの例
上記の場合、取引証拠金は「30万円」ということになります。

なお、FXでは「ロット」という単位が用いられ、「取引額 = 通貨の価格 × ロット」となります。

「ロット」はFXの取引単位のことで、「1ロット = 1万通貨」であることが多いです。

ロットは通貨ペアによっても異なる場合があり、「南アフリカランド/円」などでは「1ロット = 10万通貨」となる場合もあります。

「1ロット = 1万通貨」とした場合、「1ドル = 100円」の時に「1ロット」と「0.1ロット」でトレードを行いますと下記のようになります。

1ロット 100円 × 1ロット(1万通貨) = 1,000,000円
0.1ロット 100円 × 0.1ロット(1,000通貨) = 100,000円

最大レバレッジと規制

国内FX会社の最大レバレッジは、現時点で「25倍」となっております。
(「25倍」は日本での最大レバレッジであり、海外ではより高いレバレッジをかけられます)

最大のレバレッジ
この高いレバレッジが設定できる点もFXの魅力ではありますが、今後最大レバレッジが規制される可能性があります。

まだこれは決定されたことではありませんが、金融庁がFXの最大レバレッジを「10倍」に規制することを検討しているというニュースが実際に報じられております。

この規制には個人投資家の方やFX業者を含む金融機関が、想定を超える損失を抱えるリスクを低減する目的があります。

規制強化が決定されましたら、最大レバレッジが「25倍」から「10倍」に引き下げられる可能性があります。

現在「10倍」を超えるレバレッジ設定をされている方や、高い倍率のレバレッジをご検討中の方は、今後の動きに注意が必要です。

規制強化により取引量が減少するため、FX取引で現在ほどの大きな利益を狙いにくくなります。

「25倍」から「10倍」に引き下げられますと、取引に必要な必要証拠金も増加します。

レバレッジ10倍以下で取引をされている方、又は、その取引を予定されている方には、殆ど影響はありません。

FX取引でのレバレッジの効果

FXでレバレッジを利用しますと、低資金で取引が行え、利益が大きくなるという効果があります。

上記の効果は高いレバレッジをかけるほどに高まり、上手く利用することで大きなメリットとなります。

より詳しい効果につきましては、次の項目からご説明致します。

低資金で取引が可能

本来、手持ちの資金を超える取引は行えませんが、FXでは高いレバレッジをかけられます。

レバレッジをかけることで資金の数倍から数十倍の取引が行えますので、低資金でもFXを始めることができます。

倍率の計算と取引証拠金との関係」の項目でも触れておりますが、レバレッジを「10倍」かけますと、取引額「300万円」でも「30万円」の証拠金を口座に預けるだけで取引できます。

最大の「25倍」をかけますと、「120,000円」で取引可能です。

レバレッジ25倍の証拠金
多額な資金の準備が難しい投資家の方であっても低資金で始められるため、これは大きなメリットとなります。

必要証拠金が大きく減りますので、初心者の方でも始めやすいです。

なお、必要証拠金につきましては、「FXの必要証拠金の計算方法と損失時のロスカットとの関係性」の記事に記載しております。

計算方法などもより詳しく上記の記事に記載しておりますので、お手数をお掛け致しますが、詳しくは上記の記事をご覧ください。

値動きで得られる利益(損失)の増加

レバレッジには小額の資金で取引を行えるという効果がありますが、他にも値動きによって得られる利益(損失)が増加する効果もあります。

FXは値動きが小さく、多額な資金がなければ、大きな利益を得にくいです。

「ドル円」で取引される場合、短期では大きく値動きがあったとしても「数円程度」であることが殆どです。

高いレバレッジをかけますと、低資金でも多額の取引が行えます。

レバレッジ「1倍(なし)」の場合と、最大倍率である「25倍」では、差益に大きく差があります。

下記は「1ドル = 100円」から「1ドル = 101円」に値動きし、「0.1ロット(1,000通貨)」取引された場合の例です。

レバレッジ利用時の利益
  レバレッジ1倍 レバレッジ25倍
値動き前 100円 × 0.1ロット = 100,000円 100円 × 0.1ロット × 25倍 = 2,500,000円
値動き後 101円 × 0.1ロット = 101,000円 101円 × 0.1ロット × 25倍 = 2,525,000円
利益 1,000円 25,000円

レバレッジ1倍(なし)の利益は「1,000円」、レバレッジ25倍の利益は「25,000円」ですので「25倍」の差があると分かります。

レバレッジをかけることで、上記のように利益も倍率に比例して増加します。

このようにレバレッジにより、低資金であっても大きな利益を出すことができます。

ただし、レバレッジをかけることで増加するのは利益だけではありません。

高レバレッジをかけますと、損失も倍率に比例して大きくなります。

高レバレッジでの取引は、ハイリスク、ハイリターンであるという点に注意が必要です。

FX取引でのレバレッジのリスク

FXのレバレッジには、低資金で始められ、利益が大きくなるという利点があります。

これだけを見ると、レバレッジは魅力的なシステムに思えますが、リスクについてもよく把握しておかなくてはいけません。

レバレッジを利用される際には、よくリスクについてもお考えになった上で倍率を設定してください。

レバレッジの損失リスク

FXは値動きが小さいですが、レバレッジによって大きな利益を狙えます。

高い倍率での取引は利益が大きくなる分、失敗時には大きな損失を抱えるリスクもあるという点に注意が必要です。

値動きで得られる利益の増加」の項目と同様の条件で、「1ドル = 101円」から「1ドル = 100円」に値動きした際は下記の損失が生じます。

レバレッジ利用時の損失
  レバレッジ1倍 レバレッジ25倍
値動き前 101円 × 0.1ロット = 101,000円 101円 × 0.1ロット × 25倍 = 2,525,000円
値動き後 100円 × 0.1ロット = 100,000円 100円 × 0.1ロット × 25倍 = 2,500,000円
損失 1,000円 25,000円

レバレッジ1倍では「1,000円」の損失であるのに、レバレッジ25倍では「25,000円」に膨れ上がります。

その差はレバレッジの倍率の差である「25倍」です。

上記のように、倍率に比例して損失も増加します。

レバレッジには利益が大きくなる効果がありますが、損失リスクがあるという点にも注意が必要です。

大きな損失が生じますと、「ロスカット」のリスクも高まります。

「ロスカットリスク」につきましては、次の項目でご説明致します。

レバレッジのロスカットリスク

FXでポジションを維持するには、一定の証拠金維持率を維持しなくてはいけません。

保有されているポジションの含み損が大きくなり、証拠金維持率が一定の水準を下回りますと、自動的に強制決済が行われます。

これを「ロスカット」といいます。

ロスカットは、証拠金以上の損失が発生しないように設定されているシステムです。
(必ず証拠金以上の損失が発生しない訳ではなく、場合によってはそれ以上の損失も出ます)

高レバレッジで取引されるほど、含み損は大きくなりますので、ロスカットリスクは高まります。

高いレバレッジで取引される際には、損失が生じた際のロスカットについても視野に入れておかなくてはいけません。

FX会社によってロスカットの水準は異なりますので、事前にこちらもご確認ください。

初心者のレバレッジ設定について

レバレッジには資金面と利益面でのメリットがありますが、その分リスクも伴います。

高レバレッジでの取引は失敗時に大きな損失が生じますので、注意が必要です。

特にFX初心者の方は、レバレッジ設定を慎重に行う必要があります。

FX初心者のレバレッジ設定

FX初心者の方でも、レバレッジを高く設定できます。

FXは小額の資金でも多額の取引が行えるのですが、初心者が高いレバレッジをかけるのは危険です。

高いレバレッジをかけると、成功時の利益も大きいですが、失敗時の損失も大きくなります。

初心者の方は「1倍(レバレッジなし)」、高くても「2~3倍」のレバレッジで取引するのがおすすめです。

特に計画もないのに、初心者の方が高いレバレッジをかけるのはリスクが高いです。

レバレッジ1倍(なし)、又は、低レバレッジでの取引は、大きな利益が発生する可能性は低いです。

その分損失リスクやロスカットリスクも軽減されますので、初心者の方が安心して取引できるというメリットもあります。

取引スタイルやお立てになっている計画でも最適な倍率は異なりますが、初心者の方はあまり高いレバレッジでの取引はおすすめできません。

実際に何度も取引を行っていき、資金にも余裕が出てきましたら、少しずつレバレッジを上げていくほうが無難です。

ドル円でレバレッジの練習

外国通貨には幾つもの種類があり、あまり値動きしない通貨ペアが存在します。

レバレッジをかけてFXの練習をされるのであれば、あまり値動きしない通貨ペアでの取引がおすすめです。

あまり値動きしない通貨ペアであれば、レバレッジをかけても大きな損失が出にくく、ロスカットのリスクも低く抑えられます。

どの通貨ペアも確実に損失が少なく、ロスカットリスクがないとは言い切れませんが、「ドル円」は大きく値動きする可能性が低いです。

短期であれば、「ドル円」は頻繁に大きく値動きすることはあまりありません。
(数十年という長い期間では価値が数倍になったり、国の政策により一時的に数十円以上の変動があったりする可能性はあります)

1つ注意が必要なのは、練習される際にも高いレバレッジをかけないということです。

「ドル円」はあまり値動きしないといっても、高レバレッジであれば、一気に損失とロスカットのリスクが高まります。

練習される際には、利益を出すよりもFXの流れやレバレッジに慣れるという点に注力することが大切です。

まとめ

FXのレバレッジは、取引額よりも小額の証拠金で取引ができるシステムです。

FX会社にもよりますが、日本では最大で「25倍」までかけられます。

最大レバレッジの規制強化により、将来的に「10倍」に引き下げられる可能性がありますが、現時点では規制されておりません。

レバレッジをかけると、低資金でも大きな取引を行え、小さな値動きでも大きな利益を狙えます。

その分損失リスクやロスカットリスクも高まりますので、特に初心者の方は注意が必要です。

FX初心者である方は、まず「1~3倍」のレバレッジを設定するのがおすすめです。

大切なのはご自身のスタイルに合わせることですが、無理に高いレバレッジを設定するのはリスクが高まります。

レバレッジをかけてFXの練習をされるのであれば、「ドル円」など値動きの小さい通貨ペアが低リスクです。

利益は大きく出ませんが、損失やロスカットのリスクも低くなります。

 - FXのレバレッジ