FX初心者の為の入門サイト|エフスぺ

FX初心者が勝つために必要な入門的情報を発信。

*

FXのボラティリティから読み取れる情報と通貨ペア別の数値

      2018/12/29

FXでは様々な指標を用いて、為替レートの変動を予測します。

為替レートの変動以外にも、取引通貨の値動きの大きさなどを予測するケースもあり、その際には「ボラティリティ」の指標がよく使われます。

ボラティリティは取引通貨ペアなどを選択する際に参考とされる場合もあり、FX初心者の方もよく知っておきたい指標となります。

この記事では、FXのボラティリティについてご説明致します。

FXでのボラティリティの説明

FXなどの投資では、ボラティリティという用語を耳にする機会が多くあります。

FXでボラティリティの把握を怠ってしまいますと、大きなチャンスを逃してしまう可能性も高まります。

この項目では、FXを行う際によく聞かれるボラティリティについてご説明致します。

ボラティリティの指標で分かる情報

FXでのボラティリティとは「一定期間における通貨ペアの価格の値動きの大きさ(変動)」を表した指標となります。
(ボラティリティは略して「ボラ」と呼ばれる場合もあります)

ボラティリティを確認しますと、各通貨ペアの価格変動率を把握しやすくなります。

価格変動率が高い通貨ペアほど、実際の為替レートが大きく変動し、
価格変動率が低い通貨ペアほど、実際の為替レートが小さく変動します。

ボラティリティが高い通貨と低い通貨の特徴につきましては、同ページの「ボラティリティが高い・低い際の特徴」に記載しておりますので、お手数をお掛け致しますがそちらをご覧ください。

NY終値基準とボラティリティ

終値とは、その日の取引終了時点の価格を指し、東京市場では「夕方5時」の価格が該当します。

しかし、FXは世界規模の取引であるため、東京市場の終値が世界で使われる訳ではありません。

外国為替市場は、米国ニューヨーク市場が世界基準となるのが一般的です。

国内のFX会社も、週末の金曜日だけは取引終了時の終値を米国ニューヨーク市場のクローズ近辺で設定している場合が多くあります。

その後の月曜日には、多くのFX会社が朝7時付近を取引開始時間としており、その時点の価格を始値として取引が開始されます。

日本時間での朝7時(夏時間では朝6時)は、ニューヨークの現地時間で17時(ニューヨーククローズ)です。

これは前週のニューヨークの終値を引き継ぐよう、国内のFX会社が調整をしている結果です。

ボラティリティは一定期間内の為替レートの変動率を計算する数値ですので、このような終値と始値の時間の把握も必要です。

ボラティリティが高い・低い際の特徴

この項目では、ボラティリティが高い通貨と低い通貨の特徴についてご説明致します。

ボラティリティが大きい通貨の特徴

ボラティリティが大きい通貨は、それだけ価格の変動率が高いということになります。

FXで価格の変動率が高くなる理由は様々ですが、特に大きな関係があるのが「取引量(流動性)」の低さです。

その影響で、マイナー通貨などはボラティリティが高くなりやすい傾向があります。

実際の取引でその通貨を売買する方が少ない場合、少しの売り買いでも為替相場に影響を与えます。

それが続きますと、為替レートは常に大きく変動する状態が続きます。

結果、値動きが大きくなりますので、トレード時に出る利益は大きくなりやすいですが、損失もその分大きくなりやすい状態となります。

ボラティリティが小さい通貨の特徴

ボラティリティが小さい通貨は、それだけ価格の変動率が低いということになります。

FXで価格の変動率が低くなる理由は、高くなる場合と反対で「取引量(流動性)」の高さが起因します。

その影響で、メジャー通貨などはボラティリティが低くなりやすい傾向があります。

FXなどでその通貨を売買する方が多い場合、通常の売り買いでは為替相場に影響が出にくくなります。

それが続きますと、為替レートはマイナー通貨ほどの変動が起こりにくくなり、ボラティリティも低くなります。

結果、値動きが小さくなりますので、トレード時に出る利益と損失は小さくなります。

ただ、メジャー通貨であっても、
「為替レートが急騰・暴落した際」や
「レンジ相場からブレイクアウトした場合やその逆の際」
などにはボラティリティが大きくなるケースがあります。

ボラティリティの大きさを記載した表

取引通貨を選ぶ際には、ボラティリティを意識して選択するという方法もあります。

この項目では、主な通貨ペアのボラティリティを記載していきます(数値はpipsで表してあります)。
(下項目の表は「Forex Volatility」の情報となります)

表の1番上の行にある「時間(1 Minuteなど)」をクリックしますと、数値をその時間別の小さい順・大きい順に並び替えられます。

また、左列の各通貨ペアの名前をクリックしますと、更に詳細な情報を見られるページに遷移します。

USDに関するボラティリティ

USD(アメリカドル)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

EURに関するボラティリティ

EUR(ユーロ)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

AUDに関するボラティリティ

AUD(豪ドル)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

CADに関するボラティリティ

CAD(カナダドル)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

CHFに関するボラティリティ

CHF(スイスフラン)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

GBPに関するボラティリティ

GBP(英ポンド)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

NOKに関するボラティリティ

NOK(ノルウェークローネ)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

NZDに関するボラティリティ

NZD(ニュージーランドドル)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

SEKに関するボラティリティ

SEK(スウェーデンクローナ)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

SGDに関するボラティリティ

SGD(シンガポールドル)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

ZARに関するボラティリティ

ZAR(南アフリカランド)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

JPYに関するボラティリティ

JPY(日本円)を含む主な通貨ペアに関するボラティリティは、下記のようになります。

ボラティリティが高い通貨ペアのランキング

下記は、主な通貨ペアのボラティリティを表示した表です。


表は今までと同様に、上部にある

  • 1 Minute……1分
  • 5 Minutes……5分
  • 15 Minutes……15分
  • 30 Minutes……30分
  • 1 Hour……1時間
  • 4 Hours……4時間
  • Daily……1日
  • Weekly……1週間
  • Monthly……1ヶ月

1回クリックしますと、期間に応じたボラティリティを低い順から確認でき、
2回クリックしますと、期間に応じたボラティリティを高い順から確認できます。

ボラティリティを計算する方法

FXでは安く買って高く売るのが基本であり、そのためには値動きの把握が必須とも言えます。

為替の値動きを把握するためにはボラティリティが重要となり、数値の把握が利益に直結するケースもあります。

ボラティリティは先ほどご紹介した「Forex Volatility」やFX会社のサービスなどで簡単に確認ができますが、時には自分で計算を行いたい状況となる可能性もあります。

この項目では、自分でボラティリティを計算する方法についてご説明致します。

インジケーター(ATR)から確認する方法

「ATR」のインジケーター(テクニカル指標)を選択しますと、指定した期間内の1日の平均値幅を簡単にチャート上に表示できます。

ATRが上昇しておりますとボラティリティが高くなっている状態であり、下降しておりますと低くなっている状態であると判断できます。

【ATRの数値の算出方法】
ATRは、「各日の安値」の値を使って数値を算出します。

その際には、下記の「1」~「3」の中で最大の数値をTR(真の値幅)とします。

当日高値ー前日終値
当日の高値から前日の終値を差し引きます。
前日終値ー当日安値
前日の終値から当日の安値を差し引きます。
当日高値ー当日安値
当日の高値から当日の安値を差し引きます。

このTRを「当日のTR」・「前日のTR」・「前々日のTR」……といったように、ATRを算出したい期間分の日数さかのぼり、平均を算出した値がその期間におけるATRとなります。

ボラティリティの活用方法

ボラティリティを把握しておきますと、取引通貨ペアが1日にどの程度値動きするのかが分かります。

例えば、1日の値幅が「90pips」の通貨ペアが既に「100pips」動いている場合、その日にはそれ以上大きな値動きがない可能性が高まります。

それを考慮し、無理なトレードを行わないなど、適切なトレードタイミングを把握しやすくなります。

ボラティリティに関係するインジケーター

ボラティリティに関係するインジケーター(テクニカル指標)は「ATR」だけではありません。

この項目では、ATR以外のボラティリティに関係するインジケーターをいくつかご紹介致します。

DMI/ADX

DMIは上昇トレンド・下降トレンド、
ADXはトレンドの方向性(強さ)を測るテクニカル指標です。

トレンドが強い場合は値幅が大きくなりやすいという意味で、DMI/ADXでボラティリティを測るという使い方ができます。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは、為替レートが平均からどの程度離れているかを示した指標です。

バンド幅が狭いほど価格変動が小さく(ボラティリティが低い)
バンド幅が広いほど価格変動が大きい(ボラティリティが高い)
と分かります。

RVI

RVIは相場のボラティリティの拡大・縮小を確認できるテクニカル指標です。

0の値より下に線が推移する場合はボラティリティが縮小
0の値より上に線が推移する場合はボラティリティが拡大
していると判断できます。

VIX

ボラティリティを数値化した指標の中で、特によく聞かれるのが「VIX(恐怖指数)」です。

VIX(恐怖指数)は、トレーダーの方の心理状態を表した指標として活用される場合が多く、数値ごとに下記の状態であると判断できます。

10~20の間
市場の値動きは安定している
20超え
徐々に相場が不安定になる
40を超え
市場がパニックとなり多くの投資家が売り注文を行う

VIXはチャート広場(Chartpark)の中の「https://chartpark.com/vix.html」のページから閲覧できます。

下記は、VIXを月足で見た場合のチャートです。


(チャート出典はチャート広場(Chartpark)

これらのVIXはオプション取引を行う際にも、重要な指標となるケースがあります。

オプション取引とボラティリティ

オプション取引でもボラティリティを調べるのは重要です。

この項目では、オプション取引とボラティリティについてご説明致します。

HVとIVの内容と違い

ボラティリティを調べる際には、HVとIVという言葉を見聞きする場合があります。

HVとは「ヒストリカル・ボラティリティ」を指し、過去の価格変動率を平均化して算出されたボラティリティとなります。

数値を確認しますと過去の統計データを確認できますので、これからの値動きを予想する際の参考として活用できます。

それに対してIVとは「インプライド・ボラティリティ」を指し、実際の市場で取引されているオプション価格から算出されたボラティリティとなります。

そのため、IV(インプライド・ボラティリティ)の値は、今後の価格変動をオプショントレーダーの方達がどう判断しているのかを確認できる数値とも考えられます。

トレーダーの方が価格変動を
大きいと予想している場合にはIVも高くなり、
小さいと予想している場合にはIVも小さくなります。

IVの一種としてよく知られているのは「VIX(恐怖指数)」です。

まとめ

FXのボラティリティでは「一定期間における通貨ペアの価格の値動きの大きさ」を表します。

数値を確認できるテクニカル指標には様々なものがありますので、ご自身の状況に合わせて適切な指標をご選択ください。

ボラティリティにはHVとIVがあり、それぞれ内容が異なります。

HV(ヒストリカル・ボラティリティ)
為替価格の過去の変動率であり、過去の相場価格から計算する
IV(インプライド・ボラティリティ)
為替価格の将来の変動率であり、オプション価格から計算する

ボラティリティを確認しますとリスクを抑えた取引などを行いやすくなりますので、取引の際には必要に応じて確認することが大切です。

 - FXのテクニカル