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FXの10個のリスクへの対策とリスクリワードレシオについて解説

      2018/12/31

FXには幾つものリスクがあり、リスクヘッジを行った上での取引が望ましいです。

この記事ではFXのリスクについて記載しております。

リスクオン・リスクオフやリスクリワードについてもご説明致しますので、こちらも併せてご確認ください。

FXの10個のリスクとリスクヘッジ

FXを取引する際には、リスクマネジメントが重要になります。

リスクを把握して、回避をしながらトレードすることが損失を減らすコツです。

FXには10個のリスクがあり、これらを常に意識した運用が求められます。

為替相場の変動リスク

為替相場は24時間変動し、時にはあまりにも大きな変動をする場合があります。

下記はドル円の10年間の為替レートですが、時期によって価格に差があると分かります。


(チャート出典はXE

為替相場は各国の経済や重要な出来事、金融政策などによって変動を繰り返します。

全てを予想することは難しく、急な変動があれば、大損をする可能性もあります。

為替相場の変動リスクを完全に回避することは難しいですが、損失を少なく抑える方法は存在します。

FXで注文をする際にストップロス注文も同時に行うことで、予想を超える損失を回避できます。

また、取引する通貨の国のカントリーリスクについて調査することも大切です。

戦争や内乱が多く経済が不安定な場合には、為替相場の変動リスクが高いため、無理に取引しないほうが無難です。

金利変動やスワップ狙いのリスク

FXではスワップポイントを重視して取引する方も多いです。

スワップポイントは、取引する2国の通貨ペアの金利差が大きいほどに多くの金額を得られます。

しかし、各国の金利は変動する可能性があり、政策金利の高い通貨は為替レートが不安定なものも存在します。

トルコリラや南アフリカランドなどは高金利通貨として注目されておりますが、現時点での為替レートは不安定で、スワップ金利目的の取引に向いておりません。

日本は非常に政策金利が低いため、殆どの通貨でスワップポイントを得るには「買い」でポジションを建てる必要があります。

トルコリラ円や南アフリカランド円の相場は下降の傾向ですので、為替レートを意識すれば「売り」でポジションを建てなくてはいけません。

下記は「南アフリカランド円」と「トルコリラ円」の10年間のチャートです。

【南アフリカランド円の10年間のチャート】


【トルコリラ円の10年間のチャート】


(チャート出典はいずれもXE

金利変動やスワップ狙いのリスクを回避するには、政策金利の変動があまりなく、為替レートが比較的安定している通貨ペアを選択することが大切です。

高金利通貨の中では「オーストラリアドル」などが安定しております。

両建てでリスクヘッジする方法もありますが、スプレッドなどを意識する必要があり、初心者の方には難しい対策です。

レバレッジのリスク

FXの特徴として有名なのが「レバレッジ」です。

個人では最大25倍のレバレッジを設定でき、実際の証拠金の何倍もの取引額でトレードすることができます。

レバレッジにつきましては「FXのレバレッジとは?仕組みや生じるリスクについて解説」の記事にまとめておりますが、主なリスクは損失を負うリスクが高まることです。

一見必要証拠金が減るために便利なシステムに見えますが、損失が生じた際はレバレッジに比例して損失額が大きくなります。

リスクマネジメントをするには、高いレバレッジを設定せず、証拠金に余裕が出るように口座に資金を入金することが大切です。

トレード回数と手数料のリスク

FX取引をする際には、FX会社に手数料(無料の取引会社もあります)やスプレッドを支払う必要があります。

手数料やスプレッドは、トレード回数が多いほどに負担が増えます。

利益とのバランスが悪ければ、思うように収益が上がらないこともあります。

リスクを回避するためには、手数料が安く(無料で)、スプレッドが狭い会社を探す必要があります。

流動性のリスク

通貨はそれぞれで流動性が異なります。

流動性が低い通貨は、売買が成立し辛く、スプレッドも拡大しやすいというリスクがあります。

売買の約定力が低ければ、思うように収益が上がりません。

流動性が低い通貨は取引量を減らすなどのリスクヘッジが必要です。

メジャー通貨は安心感があり、安定して取引できます。

ロスカットのリスク

FXでは損失が膨らめば、取引を継続できません。

取引口座の証拠金が減少して証拠金維持率が低下すれば、ロスカットされるというリスクがあります。

ロスカットにより口座に預け入れた証拠金を超える損失が出辛くなっておりますが、ロスカットとなれば保有ポジションは強制的に全決済されます。

ロスカットリスクを回避するには、レバレッジを高く設定しない、注文にストップロスを設定する、証拠金維持率を高めるためFX口座に資金を入金するなどの対策が必要です。

スリッページのリスク

FXでは注文したレートと約定したレートに差が発生する「スリッページ」が起こるリスクがあります。

「ドル円」を「1ドル=100.000円」の時に注文したのに、実際には「1ドル=100.030円」で約定したというような状態が「スリッページ」です。
(お手数をお掛け致しますが、スリッページにつきましては「FXのスリッページの意味とずれる理由!FX会社別の発生率は?」の記事をご覧ください)

対策としては、スリッページの値を設定する、スリッページが発生する可能性の低いFX会社を利用するのが有効です。

取引方式のリスク

FXにはDD方式とNDD方式の2つの取引方式があります。

DD方式(相対取引)はカバー先に注文を通す前にFX業者が配置しているディーラーを通し、NDD方式はディーラーを通しません。

DD方式のFX会社で取引する場合、NDD方式よりも条件が悪いレートで約定する可能性が高いというリスクがあります。

取引方式につきましては、「図解でわかるFXの仕組みとインターバンクや介入の基礎知識」の記事にあります「FX業者(FX口座)選びで重要な取引方式」の項目に記載しております。

リスクを回避するには、約定力が高い、もしくは、NDD方式の口座で取引することです。

FX会社のシステム停止のリスク

FX会社では、電子機器を使って取引のシステムを作っております。

電子取引システムは不具合を起こすことがあり、不具合が発生すれば正常に取引が行われません。

FX会社でサーバーダウンが起これば、正常に注文やロスカットが施行されなくなります。

その際に大きな価格変動があれば、注文の約定やロスカットが大きくずれて施行されてしまいます。

レートが正常に配信されなくなれば、せっかくの取引機会を逃すことにも繋がります。

最近では多くの会社で殆ど不具合は起こりませんが、複数の口座を準備しておくことがリスクヘッジに繋がります。

1つの会社でシステム障害が起こっても他の会社では取引できますので、機会を逃す心配はなくなります。

注文はシステムが回復するまでどうしようもありませんが、資金に余裕を持っておけばロスカットのリスクは回避できます。

取引会社が倒産するリスク

FXでは口座に資金を預け入れ、取引を行っていきます。

資金を預け入れるということは、信用リスクが生じます。

FX会社などが倒産した際のリスクですが、日本では信託保全が義務付けられておりますので、会社が倒産しても安心です。

しかし、海外FX業者の場合は、信託保全ではないFX口座も存在します。

リスクマネジメントをするには、国内の会社で取引する、海外でも信託保全の会社で取引する、自己資本規制比率が高い会社で取引するなどの対策が有効です。

FXのリスクオン・リスクオフ

リスクオンやリスクオフはFXをする上でも重要です。

リスクオンやリスクオフにつきましては、下記の項目でご説明致します。

リスクオン・リスクオフとは

リスクオンやリスクオフとは、トレーダーの方の心理状態を表します。

言葉通りに「リスクオン」はリスクがあっても大きな利益を得たいと考えている状態で、「リスクオフ」はリスクを抑えて小さくても安定した利益を得たいと考えている状態です。

リスクオン リスクオフ
心理
状態
リスクがあっても大きな利益を得たい リスクを抑えて小さくても安定した利益を得たい
投資の傾向 不安定な新興国や資源国などに投資される 安定しており安全な国に投資される
相場の傾向 長く続く傾向にある 一気に価格が下がる傾向にある
買われる通貨 新興国や資源国などの高金利通貨が買われる
(豪ドル、NZドル、カナダドル、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソ、ユーロ、イギリスポンドなど)

※ユーロとイギリスポンドは新興国、資源国通貨ではありません。
安定して安全な国などの通貨が買われる
(米ドル、日本円、スイスフランなど)

リスクリワードレシオについて

FXではリスクリワードレシオについて意識が必要です。

リスクリワードレシオはFXだけでなく、投資全般で重要なものですので、ご存じでない方はご確認ください。

リスクリワードレシオの意味

FXでは多くの点を意識して取引していく必要があります。

FXをするのであれば、リスクリワードレシオを意識しなくてはいけません。

リスクリワードレシオとは、平均利益額・平均損失額や平均獲得pips・平均損失pipsの割合を意味します。

リスクリワードやペイオフレシオと呼ばれることもあり、いずれも同じ意味です。

リスクリワードレシオを管理計算することで、必要な勝率などが分かります。

リスクリワードレシオの計算方法

リスクリワードレシオを金額で計算する際には、下記の算式で求められます。

「平均利益額 ÷ 平均損失額」

例えば、平均利益額が30万円、平均損失額が20万円であれば、リスクリワードレシオは「3:2」となります。

「30万円 ÷ 20万円 = 1.5」と表現することもあります。

pipsから判断する場合も同じ要領で計算します。

「平均獲得pips ÷ 平均損失pips」

例えば、平均獲得pipsが30pips、平均損失pipsが40pipsであればリスクリワードレシオは「3:4」となります。

こちらも「30pips ÷ 40pips = 0.75」と表現することがあります。

どちらの場合も、計算で得た値が1を超えていれば「損小利大」、1未満であれば「損大利小」なトレードをしているといえます

リスクリワードと勝率

リスクリワードレシオは、値によって損益を0以上にするために必要な勝率があります。

リスクリワードレシオと損益を0以上にするために必要な勝率は、下記のようになります。

リスクリワード 必要な勝率
0.1 90.91
0.2 83.33
0.3 76.92
0.4 71.43
0.5 66.67
0.6 62.5
0.7 58.82
0.8 55.56
0.9 52.63
1 50
1.2 45.45
1.4 41.57
1.6 38.46
1.8 35.71
2 33.33
2.2 31.25
2.4 29.41
2.6 27.78
2.8 26.32
3 25
3.5 22.22
4 20
4.5 18.18
5 16.67
6 14.29
7 12.5
8 11.11
9 10
10 9.09

また、ご自身が設定している利益確定や損切りの幅からリスクリワードレシオが分かり、その設定で利益を出すために必要な勝率も導き出せます。

例えば、利益確定を「30pips」、損切りを「10pips」とすれば、リスクリワードレシオは「3」であり、勝率が25%必要であると分かります。

しかし、勝率が高い手法は獲得pipsが低くなりやすく、勝率が低い手法は獲得できるpipsが多くなりやすいという原則があります。

上記を置き換えますと、リスクリワードレシオが高くなると勝率が下がりやすく、リスクリワードレシオが低くなれば勝率は高くなりやすいといえます。

上記の表ではリスクリワードレシオが「10」であれば、「9.09%」の勝率で損益が0以上になります。

ただし、リスクリワードレシオが「10」になるトレードを実際に行うことは難しく、勝率9.09%でも達成するのは困難です。

大切なのはご自身の取引スタイルに合わせてルールを決めることであり、無理にリスクリワードレシオを上げる必要はありません。

まとめ

FXには10個のリスクがあり、それぞれを把握した上で取引を行わなくてはいけません。

リスクマネジメントが上手くできていなければ、大きな損失に繋がる可能性もあります。

また、FXにはリスクオン・リスクオフと呼ばれる状態があり、これはトレーダーの方の心理状態によって起こります。

リスクオンはリスクが高くても利益の多いものを狙う状態で、反対にリスクオフは利益が少なくてもリスクの低いものを狙う状態です。

FXではリスクリワードを意識することも重要で、値を知ることで必要な勝率が分かります。

利益確定や損切りの幅を決める際にも活用できますので、取引時には確認が必要です。

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