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FXの手法の1つであるナンピンとは?意味や活用方法について解説

      2018/07/25

FXには「ナンピン」と呼ばれる手法があります。

ナンピンは上手く活用することで、損失拡大の防止などの効果があります。

今回はFX手法の1つである「ナンピン」についてご説明致します。

FXのナンピン手法について

FXで利益を出し損失を減らすには、トレードの手法についてもよく学ぶ必要があります。

FX取引には「ナンピン」と呼ばれる手法があり、この項目では具体的な方法などについてご説明致します。

まずは、通常のナンピンについて記載致します。

ナンピン手法とは

FXトレードでの「ナンピン」についてご説明致します。

「ナンピン」は漢字で「難平」と書き、損失(難)を平均(平)にするという意味があります。

主なトレードの流れは、下記のようになります。

買いの場合
通貨ペアは「ドル円」で、「1ドル=100円」の時に買いのポジションを建てたとします。
その後、予想に反して「1ドル=94円」までレートが下落しました。
通常では損切りを考えますが、ナンピンはここで更に新しく買いポジションを建てて買い増しをします。
買い増しすることで2つの買いポジションを持つことになり、買いの平均価格が変動します。
この場合の価格は、平均で「100円 + 94円 ÷ 2 = 97円」となります。
これで収支がプラスになるまでの値幅が縮み、より小さな上昇で利食いすることも可能になります。
(「利食い」とは、所有しているポジションを決済することで、利益を確定することです)
売りの場合
通貨ペアは「ドル円」で、「1ドル=94円」の時に売りのポジションを建てたとします。
その後、予想に反して「1ドル=100円」までレートが上昇した場合、損切りせず更に新しく売りポジションを建てて売り増しをします。
この場合の価格は、平均で「94円 + 100円 ÷ 2 = 97円」となります。
買いの場合と同様に、これで収支がプラスになるまでの値幅が縮み、より小さな下落で利食いすることも可能になります。

更にレートが予想に反して動けば、新たにポジションを建てていくこともあります。

ナンピン・マーチンゲール手法とは

上記までがナンピンの手法ですが、更にこれを派生させた「ナンピン・マーチンゲール」というものがあります。

主なトレードの流れは、下記のようになります。

買いの場合
通貨ペアは「ドル円」で、「1ドル=100円」の時に「1万通貨(1ロット)」を購入して、買いのポジションを建てたとします。
その後、予想に反して「1ドル=94円」までレートが下落しました。
通常では損切りを考えますが、ナンピン・マーチンゲールはここで更に最初の取引量の倍のロット数で新しく買いポジションを建てて買い増しをします。
価格が「1ドル=100円」の時に「1万通貨(1ロット)」、価格が「1ドル=94円」の時に「2万通貨(2ロット)」を購入したため、平均価格が変動します。
この場合の価格は、平均で「100円(最初の1ロット) + 94円(2回目の1ロット) + 94円(2回目の1ロット) ÷ 3(ロット数) = 96円」となります。
売りの場合
通貨ペアは「ドル円」で、「1ドル=94円」の時に「1万通貨(1ロット)」を売却して、売りのポジションを建てたとします。
その後、予想に反して「1ドル=100円」までレートが上昇した場合、損切りせず更に新しく最初の取引量の倍のロット数で売りポジションを建てて売り増しをします。
この場合の価格は、平均で「94円(最初の1ロット) + 100円(2回目の1ロット) + 100円(2回目の1ロット) ÷ 3(ロット数) = 96円」となります。

更にレートが下落した際には新しくポジションを建て、その際にもロット数を倍にします。
(最初に「1万通貨」、2回目に「2万通貨」を注文した場合、3回目は「4万通貨」にします)

両建てナンピン手法とは

ナンピンには「両建てナンピン」という手法も存在します。

これはナンピンを両建てで行っていく手法です。

より大きな利益を狙うには節目などの意識が必要となります。
(節目とはチャートの流れが変わるポイントであり、上昇や下落している際に一定のラインで反対に動き始める地点のことです)

お手数をお掛け致しますが、詳しくは「FXの手法である両建てとは?メリットから節税まで徹底解説」の記事にあります「両建てナンピン必勝法」の項目をご覧ください。

スワップ狙いの無限ナンピン手法とは

ナンピンは資金に余裕さえあれば、ずっと継続できるトレード手法です。

損切りせずに長い間ナンピンをすることを「無限ナンピン」といいます。

長い間ポジションを維持するため、スワップ狙いで取引するトレーダーの方も存在します。

「トルコリラ」、「南アフリカランド」、「メキシコペソ」などは、スワップ金利が高いことで有名です。

これらの通貨を購入し、ポジションを維持しますと、1日ごとにスワップポイントがつきます。

ナンピンが最強というのは本当?

FX取引でのナンピンは最強であるという情報を見かけますが、これには少し語弊があります。

確かに、上手く活用をすれば必勝法といえますが、失敗時には大きな損失が生じます。

通貨のレートが予想に反して変動し続ける場合、ポジションを建て続けます。

ポジションを建てるには一定の証拠金が必要であり、含み損が出ても有効証拠金は減っていきます。

資金力に不安があるのであれば、早くに損切りしておき、新たな投資戦略を立てるほうが有効な場合もあります。

ナンピンは難しい手法であり、特に初心者の方には向きません。

ナンピンが失敗する理由

FX取引においてナンピンは最強といわれることもありますが、実際には失敗例もあります。

この項目ではナンピンの失敗パターンについて、記載致します。

まず、FX初心者にありがちなパターンからご説明致します。

FX初心者にありがちなパターン

ナンピン自体は、行おうと思えばどなたでも実践可能です。

FX初心者の方でもナンピンをすることはできますが、無計画な多用は厳禁です。

ナンピンを成功させるには、ある程度の資金と、今後の相場を予想する能力が必要です。

FX初心者の方は特に今後のチャート分析などが経験者の方に劣ることが多く、効果的にナンピンを活用できない可能性があります。

一気に損失を取り戻したいと思っても、そう簡単にいかないのがFXです。

実際にFX初心者の方が損失を取り戻すために容易にナンピンを行って、失敗してしまうパターンもあります。

チャート分析などが甘い状態でナンピンを行えば、むしろ損失が生じることも多いです。

ナンピンは損切りをしない分、失敗時の損失も大きくなりやすいです。

ロスカットされるパターン

FXにはロスカットがあります。

ロスカットは証拠金維持率が一定の水準を下回った場合に、強制的に全ポジションが決済されるシステムです。

ナンピンを行っていきますと含み損が大きくなり、その影響でロスカットのリスクが高まります。

ナンピンではレートが変動した際に買い増しや売り増しをしますが、今後の相場と注文する取引枚数などによっては、一気にロスカットのラインに達します。

ロスカットが施行されればナンピンをしていた意味がなくなり、資金にも大きく影響します。

スワップが影響するパターン

ナンピンは長期投資であり、長い間ポジションを維持します。

投資戦略によっては有効な投資法ですが、注意が必要な点もあります。

長期間ポジションを維持するということは、その間ずっとスワップポイントが発生します。

このスワップを視野に入れていなければ、損をする可能性が高まります。

スワップポイントは低金利の通貨を高金利の通貨にトレードした際に得られる利息のようなものです。

反対に高金利の通貨を低金利の通貨にトレードしますと、その分のスワップポイントを支払わなくてはいけません。

スワップポイントを支払う状態が続きますと、ポジションを維持する限り含み損が増え続けます。

それも投資戦略の一貫であれば問題はありませんが、そうでなければもう一度計画を立て直す必要があります。

失敗しないための対策

ナンピンで失敗しないためには、幾つもの点に意識が必要です。

これらを意識することで必ず成功する訳ではありませんが、失敗するリスクを低減することはできます。

まず、注意が必要なのは、経験やスキルを考慮することです。

経験やスキルを考慮すること

ナンピンはFX初心者の方が容易に行えるものではありません。

ナンピンは今後の相場などを綿密に予想し、戦略を立てた上で買い増しや売り増しを行う必要があります。

やはり、FX初心者の方は相場の予想が甘い場合も多いです。

どうにかして損失をなくしたいと考えてしまうものですが、ナンピンは初心者の方には難しい手法です。

反対に損失を拡大することにもなりかねませんので、一度ご自身の経験やスキルなどを総合して、実際に行うか判断してください。

証拠金と含み損を意識すること

ナンピンでは、レートが予想に反して変動した際に、買い増しや売り増しを行います。

相場の動き方や戦略によっては、ポジションもどんどんと増えていきます。

そのような場合、気になるのが資金です。

FXでは取引をする際に一定の証拠金をFX口座に預け入れる必要があります。

含み損が増加し、一定の証拠金維持率を下回りますと、ロスカットが施行されます。

ナンピンは長期投資となることが多いため、ある程度の資金力がないとポジションを維持するのは難しいです。

例えば、「1ドル=100円」の際に米ドルを「1万通貨(1ロット)」購入し、その後に「1ドル=94円」まで下落した際に「1万通貨(1ロット)」を買い増しした場合を例として考えていきます。

この場合、必要証拠金と証拠金維持率は下記のようになります。

なお、FX口座には「30万円」が入金してあり、レバレッジは「10倍」としております。

計算式
1回目
の購入
必要
証拠金
100円 × 1万通貨 ÷ 10倍 = 10万円
証拠金
維持率
30万円 ÷ 10万円 × 100 = 300%
相場の
変動時
含み損 (100円 – 94円) × 1万通貨 = 6万円
証拠金
維持率
(30万円 – 6万円) ÷ (94円 × 1万通貨 ÷ 10倍) × 100 ≒ 255.319%
(小数点以下3桁以降は切り捨てております)
2回目
の購入
必要
証拠金
94円 × 1万通貨 ÷ 10倍 = 94,000円
証拠金
維持率
24万円 ÷ (94円 × 2万通貨 ÷ 10倍) × 100 ≒ 127.659%
(小数点以下3桁以降は切り捨てております)

上記のように、トレンドが続く限り、含み損によって証拠金維持率が低下し、更に新たなポジションを建てることでも維持率が低下していきます。

ロスカットとなる証拠金維持率は、各FX会社によって異なりますが、証拠金に余裕を持っておくことが大切です。

ナンピンは資金力があり、リスク管理を徹底できる場合に有効な手法です。

スワップと決済利益を意識すること

FXで得られる利益は、為替差益だけではありません。

通貨ペアによってはスワップが得られ、こちらを目的に取引する方も多くいらっしゃいます。

ナンピンをする際には、このスワップポイントも重要となります。

ナンピンは長期投資となるため、ポジションを維持する限りスワップ金利も視野に入れなくてはいけません。

ナンピンでは相場が予想に反して動く限り、新しくポジションを建て、維持し続けます。

長期間にわたってポジションを建て、維持し続けるのであれば、その分取引枚数も増えていきます。

取引枚数が多く、ポジションを維持する期間が長いのであれば、上手く戦略を立てることでスワップポイントを有効的に活用できます。

決済によって損失が生じても、スワップによって利益となるのであれば、それも1つの投資戦略です。

反対にスワップポイントを支払っている場合でも、決済利益によって利益が確定すれば、スワップポイントを支払ってでもナンピンをするほうが有効です。

まとめ

FXのナンピン手法は、予想と反対にレートが動いても損切せず、更にポジションを買い増し、もしくは、売り増しします。

そうすることで価格の平均が変動し、収支がプラスになるまでの値幅が縮まります。

ただし、ナンピンはその性質上、注意が必要な点もあります。

ナンピンを成功させるには、綿密に今後の相場変動などを予想した上で投資戦略を立て、的確な取引量でトレードしなくてはいけません。

今後の相場やスワップの予想が大きく外れたり、注文する取引枚数などが間違ったりすれば、大きな損失が生じる可能性も高いです。

無理にナンピンを行わず、損切りをするほうがいい場合もありますので、特にFX初心者の方は容易にナンピンを行わないほうが無難です。

ナンピンは含み損が大きくなっていきますので、資金管理も重要となります。

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