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FXで複利運用をするための基礎知識と成功するためのコツ

      2018/07/25

FXでは単利運用と複利運用を行うことができ、成功時には利益に差が出ます。

今回はFXの複利運用についてご説明致します。

FXの複利について

FXで複利運用をするには、その仕組みについて理解する必要があります。

まずは、単利と複利の違いについてご説明致しますので、参考にしてください。

単利と複利の違いとは

資産運用をする際には、「単利」や「複利」という言葉を耳にすることがあります。

単利は元本にだけ利息がつき、複利は元本とその利息に対して利息がつきます。

例えば、元本が「300万円」で「年利10%」で資産を運用する場合、下記のように資産増加します。

利息につきましては、「万単位未満」は切り捨てております。

年数 単利 複利
1年 330万円
(利息30万円)
330万円
(利息30万円)
2年 360万円
(利息30万円)
363万円
(利息33万円)
3年 390万円
(利息30万円)
399万円
(利息36万円)
4年 420万円
(利息30万円)
438万円
(利息39万円)
5年 450万円
(利息30万円)
481万円
(利息43万円)

上記のように、開始資産が同額であっても、単利と複利では資産増加に差が出ます。

FXでの複利運用のやり方

FXで複利運用する場合のやり方は、発生した利益で更に取引通貨数量を増やしていきます。

得られた利益は証拠金に充て、取引通貨量を増やしますので、雪だるま方式のように取引量と資金量が増加していきます。

1日10pips稼げば生活できる?

複利はあの天才物理学者であるアインシュタインも人類史上最大の発見は「複利の力」であると評しました。

FXでも、1日に10pips稼げばその収益で生活できるようになり、いずれは資産が1億円を超えると言われます。

しかし、これは確実に1日10pipsの利益を確定できた場合です。

FX取引は、プロのトレーダーの方でも、100%勝ち続けることはできません。

FXで複利運用する際の3つの手法

FXで複利運用する際の手法についてご説明致します。

複利運用には3つの手法がありますので、ご確認ください。
(下記は全てスプレッドなどを考慮しておりません)

スワップ金利の複利運用

FXでの複利はスワップポイントを狙った場合が多いため、スワップ派の方には特に相性のいい方法です。

スワップ金利の複利運用は、得られたスワップポイントで取引数量を増やしていきます。

下記に複利運用と単利運用の資金増加の差を記載しておりますので、参考にしてください。

取引条件
取引数量 1万通貨
為替レート 100円
レバレッジ 5倍
必要証拠金 20万円
1万通貨のスワップポイント 1日当たり30円
取引数量を増やす基準
(複利の場合)
得られたスワップポイントが2万円に達したら1,000通貨追加
複利運用
複利運用の場合、スワップ金利によって増加する金額は下記のようになります。
年数 取引数量 増加資金
1年 10,000通貨 10,950円
2年 11,000通貨 11,139円
3年 12,045円
4年 12,000通貨 12,606円
5年 13,140円
資金増加の合計は「59,880円」です。
単利運用
年数 取引数量 増加資金
1年 10,000通貨 10,950円
2年 10,000通貨 10,950円
3年 10,000通貨 10,950円
4年 10,000通貨 10,950円
5年 10,000通貨 10,950円
資金増加の合計は「54,750円」です。

単利と複利では、5年間で「5,130円」の差が出ます。

  • 複利運用
  • 単利運用

ハイレバレッジと複利運用

FXではレバレッジを設定でき、高くするほどに少ない証拠金で多額の取引を行えます。

特に海外FX口座は、国内では設定できない高レバレッジでの取引が可能です。

下記に高レバレッジで取引した場合の例を記載しておりますので、参考にしてください。

取引枚数 1枚(1万通貨)
為替レート 100円
レバレッジ 500倍
必要証拠金 2,000円
1万通貨のスワップ
(スワップの計算例の条件)
1日当たり70円
1日の獲得pips
(為替差益の計算例の条件)
1日当たり10pips(0.1円)
取引枚数を増やす基準 スワップポイントや為替差益が2,000円に達したら1枚追加
スワップ金利の複利運用
高レバレッジ取引では、下記のようにスワップ金利が増加していきます。
月数 取引枚数 増加資金 資産合計
1ヶ月 2枚 2,170円 4,170円
2ヶ月 4枚 5,810円 9,980円
3ヶ月 13枚 16,310円 26,290円
為替差益の複利運用
高レバレッジ取引では、下記のように為替差益が増加していきます。
日数 取引枚数 増加資金 資産合計
1日 1枚 1,000円 3,000円
2日 1枚 1,000円 4,000円
3日 2枚 2,000円 6,000円
4日 3枚 3,000円 9,000円
5日 4枚 4,000円 13,000円
6日 6枚 6,000円 19,000円
7日 9枚 9,000円 28,000円
8日 14枚 14,000円 42,000円
9日 21枚 21,000円 63,000円
10日 31枚 31,000円 94,000円

上記のように、短期間でも資産が大きく増加していきます。

スキャルピングFXと複利運用

FXには幾つもの手法がありますが、その中に「スキャルピングFX」と呼ばれるものがあります。

スキャルピングでは、数分~数十分という超短期で通貨を売買していきます。

1日の中で何度もトレードすることになりますが、スキャルピングFXは複利運用と相性のいい方法です。

スキャルピングで狙う値幅は、10pips以下であることが多いです。

小さな利益で決済しますので、勝率も高めることができます。

複利運用が失敗する3つの理由

複利運用は効率よく資金量を増やせますが、あくまで1日の獲得PIPSが目標を達成し続けた場合です。

実際には失敗することもありますので、注意が必要です。

証拠金不足と損失リスクの拡大

複利運用はその性質上、成功すれば資産が増え続けるのですが、相場の変動によって損失が出た場合は損失も増え続けます。

例えば、「スワップ金利の複利運用」の例は、スワップのみを考慮しており、レート変動時の含み損を意識しておりません。

レート変動により通貨の相場が下落又は上昇した場合、取引枚数が増えている分、損失リスクも高まります。

含み損が拡大すれば、口座に預け入れている証拠金も減少します。

複利運用による精神的負担

複利運用は、精神的負担が大きい手法です。

まず、複利運用では1日の目標pipsを稼がなければならない、という気持ちが強くなり、それがストレスになります。

更にスキャルピングFXで複利運用する場合、常に相場変動を意識するため、より大きな精神的負荷がかかります。

また、複利運用で資産が増加しても、反対にそれがストレスとなる場合もあります。

成功によって大きな金額が動くようになりますと、負けトレード時の損失も大きくなります。

損失などを考えた場合、そこから恐怖心が生まれ、今まで通りのトレードができなくなる可能性があります。

大きな利益を得たことで精神的な病に陥る方もいらっしゃいますので、ご注意ください。

多くの経験と知識が必要

FXは確実な利益を出す方法は存在せず、1日の獲得目標を達成できないことも多いです。

FXで複利運用を実践するには、多くの経験と知識が必要です。

複利運用は、FXの特徴を理解した上で実践するようにしましょう。

FXの複利運用を成功させる5つのコツ

FXの複利運用は決して簡単ではありませんが、成功させるコツは存在します。

FXで複利運用する場合、下記の5つをご確認ください。

ロスカットリスクを考慮すること

複利運用は、ロスカットへの対策が必要です。

為替差益を狙う場合もスワップ金利を狙う場合も、ポジションの含み益や含み損は、数秒経てば変動します。

含み損が大きく拡大すれば、証拠金維持率が一気に低下し、ロスカットが施行される恐れもあります。

ある程度の相場変動にも耐えられるように、余裕をもって証拠金を入金しておくと安心できます。

ポジションの建て方を考えること

複利を安全に運用するには、新たにポジションを建てる際に利益を全てつぎ込まず、余裕のある範囲で取引することが大切です。

同じ条件であっても、スワップポイントを全て再投資する場合としない場合では、証拠金維持率に差が出ます。

  • 取引枚数: 1枚(1万通貨)
  • 為替レート: 100円
  • レバレッジ: 10倍
  • 必要証拠金: 100,000円
  • 1日の獲得pips: 10pips(0.1円)

上記の条件で合計利益が10,000円になるごとに0.1枚(全投資)、20,000円になるごとに0.1枚(一部投資)の新規ポジションを建てる場合は、下記のように証拠金維持率が変動します。
(レート変動、スプレッドなどは一切考慮しておらず、維持率の端数は切り捨てております)

日数 取引枚数 利益 合計証拠金 維持率
1日 どちらも共通 1枚 1,000円 101,000円 101%
2日 102,000円 102%
3日 103,000円 103%
4日 104,000円 104%
5日 105,000円 105%
6日 106,000円 106%
7日 107,000円 107%
8日 108,000円 108%
9日 109,000円 109%
10日 110,000円 110%
11日 全投資 1.1枚 1,100円 111,100円 101%
一部投資 1枚 1,000円 111,000円 111%
12日 全投資 1.1枚 1,100円 112,200円 102%
一部投資 1枚 1,000円 112,000円 112%
13日 全投資 1.1枚 1,100円 113,300円 103%
一部投資 1枚 1,000円 113,000円 113%
14日 全投資 1.1枚 1,100円 114,400円 104%
一部投資 1枚 1,000円 114,000円 114%
15日 全投資 1.1枚 1,100円 115,500円 105%
一部投資 1枚 1,000円 115,000円 115%
16日 全投資 1.1枚 1,100円 116,600円 106%
一部投資 1枚 1,000円 116,000円 116%
17日 全投資 1.1枚 1,100円 117,700円 107%
一部投資 1枚 1,000円 117,000円 117%
18日 全投資 1.1枚 1,100円 118,800円 108%
一部投資 1枚 1,000円 118,000円 118%
19日 全投資 1.1枚 1,100円 119,900円 109%
一部投資 1枚 1,000円 119,000円 119%
20日 全投資 1.1枚 1,100円 121,000円 110%
一部投資 1枚 1,000円 120,000円 120%
21日 全投資 1.2枚 1,200円 122,200円 101%
一部投資 1.1枚 1,100円 121,100円 110%

上記のように多く再投資するほうが資金増加は早いですが、一部投資のほうが証拠金維持率にも余裕ができていきます。

安全に運用するには、ご自身のスタイルに合わせて、ポジションの建て方を工夫する必要があります。

レバレッジ設定を考えること

複利運用では、高レバレッジで取引するほど、資産増加が加速します。

短期間で大きな利益を狙えますが、同時に損失リスクも高まります。

例えば、同じ取引数量で取引しても、レバレッジの倍率が「5倍」と「25倍」では下記のような違いが出ます。
(証拠金維持率の端数は、切り捨てております)

  5倍 25倍
必要証拠金 200,000円 40,000円
入金した証拠金 200,000円 40,000円
1円変動時の
証拠金維持率
95% 75%

どちらも変動は「1円」ですが、レバレッジが高いほうが証拠金維持率の低下が大きいです。

複利運用で高レバレッジの取引を行う手法もありますが、高リスクであるという点に注意が必要です。

損切りも視野に入れること

複利運用で含み損が発生した場合、有効証拠金が減少し、証拠金維持率が低下します。

含み損が拡大していけば、利益を再投資できませんので、複利運用は失敗します。

利益確定が難しく、損失拡大が予想されるのであれば、損切りをするほうが有益な場合もあります。

ポジションを建てる際に「損切り幅」を決めておき、その幅に達したら損切りをすることで、大きな損失を防げます。

損失が生じてもそれを極力抑え、利益を再投資していくことで、複利運用は可能です。

複利運用に適したFX業者を選ぶこと

複利運用をする際には、FX業者選びも重要です。

スワップ金利を活用する場合、多くのスワップポイントを受け取れるFX会社のほうが有利です。

また、複利運用する際には、ポジションが未決済でもスワップポイントを証拠金にできる業者を選ぶようにしてください。

なお、スワップポイントは各業者によって課税対象となる時期が異なりますので、その点も確認が必要です。

これは「FXサヤ取りとは?トレードの手法やリスクなどについて解説」の「税金のリスクへの対策」の項目で触れておりますので、お手数をお掛け致しますが、そちらをご覧ください。

まとめ

複利運用とは、元本についた利息を再投資していく方法です。

FXでは、為替差益やスワップ金利で得られた利益を証拠金に充て、取引枚数を増やしていきます。

1日に10pips獲得すれば生活でき、更に資産も雪だるま方式に増えますが、これは机上の計算です。

実際には負けトレードによって損失も生じますので、計算通りに資産が増えることは殆どありません。

失敗をして損失のほうが拡大する恐れもありますので、運用する際には注意が必要です。

ロスカットリスクなどを考慮し、相性のいいFX業者を探すことで、失敗するリスクを低減できます。

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