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FXのスリッページの意味とずれる理由!FX会社別の発生率は?

   

FXで利益を上げるためには、必要な取引手数料を最低限に抑える意識も必要です。

FX取引時に手数料と同様の意味を持つ費用に「スリッページ」というものがあります。

スリッページを知らないままFX取引を行いますと、大幅に利益が消えてしまう原因となりかねません。

この記事では、FX取引時に意識をしておきたいスリッページについてご説明致します。

FX取引画面のスリッページとは

現在、多くの方がFX取引をパソコンなどで行っております。

パソコンで注文や決済を行うためには、インターネット環境を使い、FX会社のサーバーにその旨を送信する必要があります。

環境にもよりますが、実際の送信時間はごくわずかである場合が殆どです。

しかし、為替レートはその間に変動する可能性があります。

注文を出してから、FX会社のサーバー到達前にレートが変動しますと、
本来はレートが「100.00」の際に買いを行ったにも関わらず、「100.10」で約定しまった
という状況となりかねません。

この注文発注時に表示されていたレートと、実際に約定したレートとの間に発生した「価格のずれ」の事を「スリッページ」と呼びます。

現在、多くのFX会社では、新規成行注文(ストリーミング注文)でスリッページのずれる許容範囲を設定できるのが一般的です。

スリッページの許容幅を設定する際の詳細につきましては、次の項目でご説明致します。

スリッページで誤差を設定する意味

FX取引時にスリッページが頻繁に発生してしまいますと、損失が大きくなる原因となります。

このような事態を解消するため、多くのFX会社では、スリッページの許容幅である「スリッページ幅(スリップ幅)」を設定できます。

例えば、Askレートが「100.100」の際に買いの成行注文(ストリーミング注文)を行い、スリッページ幅を「30銭」とした場合には、
「100.130」までのレート変動であれば注文が約定します。

反対に、Bidレートが「100.000」の際に売りの成行注文(ストリーミング注文)を行い、スリッページ幅を「30銭」とした場合には、
「99.970」までのレート変動であれば注文が約定します。

このようにスリッページ幅を設定しておきますと、発注時と約定時の約定価格のずれを一定幅までに調整できます。

有利なスリッページ発生時の約定

FXトレーダーにとって不利なスリッページが発生した際には、スリッページ幅(許容スリップ)より大きな注文は約定拒否されます。

それに対して、FXトレーダーにとって有利なスリッページが発生した際には、スリッページ幅以上でも注文が約定します。

例えば、Askレートが「100.100」の際に買いの成行注文(ストリーミング注文)を行い、レートが「98.100」になった際には、トレーダーにとって有利なスリッページ発生しております。

この場合にスリッページ幅が「30銭」と設定されていたとしても、実際には「98.100」で注文が約定されます。

反対に、Bidレートが「100.000」の際に売りの成行注文(ストリーミング注文)を行い、レートが「103.000」になった際には、トレーダーにとって有利なスリッページ発生しております。

この場合にスリッページ幅が「30銭」と設定されていたとしても、実際には「103.000」で注文が約定されます。

スリッページと約定力の関係

よくFX業者のホームページなどで、「約定力99.9%」という記載がされているのを見にします。

スリッページがよく発生する業者では、設定したスリッページ幅(許容スリップ)を超えた時点で、その度に注文の約定が拒否されてしまいます。

その影響で、「約定率が高い = スリッページが少ない」とお考えになる方も多くいらっしゃいます。

実はこの「約定力99.9%」とは、ただ単に「注文が拒否されない割合」の話であり、スリッページ発生による約定拒否まで含まれた数値ではないのが一般的です。

FXトレードの際には、約定率も重要となりますが、スリッページ発生率にも意識が必要です。

特に取引回数の多いスキャルピングを選択している方は、スリッページの影響を受けやすい傾向にあります。

スリッページが逆指値でずれる理由

FXトレードを行っている際に、多くの方が疑問に感じるのがスリッページの起こるタイミングです。

よく指値注文の際にはスリッページが発生しないのに、逆指値注文の際にはスリッページが発生するケースがあります。

これは一般的なFX会社では仕方のない事象で、決して約定の操作がされている訳ではありません。

この項目では、どうして逆指値注文の際にスリッページが発生しやすいのかという点についてご説明致します。

指値と逆指値のスリッページ設定

指値注文と逆指値注文でスリッページ発生率が違うのは、この2つの注文システムに関係があります。

まず、指値注文では、レートを指定した時点で成行注文が行われ
「価格が設定価格になった(上がった)時点で買う」
「価格が設定価格になった(下がった)時点で売る」
という売買がすぐに行われます。

それに対して、逆指値注文では、レートを指定しても成行注文は行われず
「価格が下がった時点で成行注文がされてから買う
「価格が上がった時点で成行注文がされてから売る
という流れで売買が行われます。

この影響で、指値注文では注文を行った時点で売買相手を待っている状態となり、約定価格にスリッページが生じにくくなります。

一方、逆指値注文では設定した値にレートが達してから相手を探し始めますので、その間にレートが変動しスリッページが発生しやすくなります。

スリッページが発生する他の原因

FXトレード時に、指値注文よりも逆指値注文のほうでスリッページが発生しやすい理由は、取引システムの違い以外にも存在します。

多くのFX会社では、注文の優先順位が設けられております。

その順位は下記のようになります。

  1. 成行注文
  2. 指値注文
  3. 逆指値注文
  4. 強制ロスカット

逆指値注文は指値注文よりも優先順位が低いため、指値注文よりもスリッページが起こりやすくなります。

スリッページとロスカットの関係

スリッページが起こりやすいのは、逆指値注文を行った際だけではありません。

殆どのFX会社では、レート変動が激しい際にも、不利なスリッページが発生しやすくなります。

例えば、下記のようなレート変動が起こった際には、ストップ注文(逆指値注文)時にスリッページが発生する可能性があります。

この項目では、スリッページで含み損が増える状況についてご説明致します。

スリッページで含み損が増える状況

値動きが激しい際にFXトレードを行いますと、レートが急激に変化する可能性があります。

よくレート変動が激しい際には、ロスカットが間に合わなくなるという話を聞きますが、これはスリッページも例外ではありません。

レート変動が激しい際に、スリッページ幅(許容スリップ)を小さくしてしまいますと、急なレート暴落時に損切りのスリッページを大幅に過ぎてしまう危険があります。

せっかく逆指値を設定していたとしても、スリッページ幅(許容スリップ)を過ぎてしまいますと、その注文の約定は拒否されてしまいます。

その結果、どんどん損失が続き、最終的に強制ロスカットまで含み損が膨らみ続ける危険があります。

下記の画像は、急激なレート変動時に損切り注文を行い、スリッページ幅(許容スリップ)を「30pips」に設定した場合の例です。

経済指標発表時などの決まったイベントの際には、レートの変動が激しくなると事前に予想できますが、
誰も想定していなかったようなイベントによって急激なレート変動が起こってしまいますと、その予想は困難です。

FXでは、このような急激なレート変動のリスクを常に意識しておくことが大切です。

スリッページの発生を防ぐ方法

FX取引を円滑に行うためには、スリッページの発生を抑える必要があります。

特に不利なスリッページは、大きな損を生んでしまう原因となります。

スリッページを防ぐ方法は、主に下記の3つがあります。

これらの方法につきましては、下記で詳しくご説明致します。

エントリータイミングを調整

スリッページの範囲は、実際にエントリーを行っている状態でないと分からないのが通常です。

だからといって、スリッページを知るためだけに、荒れた市場でエントリーを行うのは得策ではありません。

激しい値動きが起こりますと、多くの方が注文や決済を行いますので、その分FX会社の負担も大きくなります。

その結果、注文で遅滞が起こり、スプレッドなども広くなっていきます。

その影響で、スプレッドが広くなっている際には、スリッページも大きくずれやすくなります。

多くの注文や決済が行われるということは、大量の為替が売り買いされるということですので、為替レートも急激に変動します。

スリッページを防ぐためには、値動きが激しくなる時期のエントリーを避けることも大切です。

ストリーミング注文でずれを調整

FX取引時には、スリッページ幅(許容スリップ)を設定できるということは既に記載をしました。

スリッページによる損失を少しでも軽減するためには、このスリッページ幅(許容スリップ)の設定を行っておくのが重要です。

スリッページ幅を設定するためには、成行注文の「ストリーミング注文」を選択する必要があります。

スリッページ幅(許容スリップ)を設定する際の値につきましては、同ページの「おすすめのスリッページ設定」に記載しておりますので、お手数をお掛け致しますがそちらをご覧ください。

カバー先が充実したFX会社を選択

FX会社の注文の速さは、カバー先(FX会社へレートを提示している金融機関)の数も影響するのが一般的です。

カバー先が少ない場合、注文の処理が停滞し、注文待ちが頻発しやすくなります。

一方、カバー先が多い場合には、顧客の注文を同時に処理できますので、注文待ちの可能性が低くなります。

注文待ちの可能性を減らせますと、スリッページが発生する可能性も減らせます。

許容スリップの適正な値

スリッページ幅(許容スリップ)を設定する際には、どの程度の数値とすれば良いのか分かりにくい場合も多いです。

この項目では、実際にスリッページ幅(許容スリップ)を設定する際の値についてご説明致します。

おすすめのスリッページ設定

スリッページ幅(許容スリップ)は、それぞれの方で適切だと感じる数値が異なります。

スキャルピングなどの超短期売買の場合や値動きが小さい場合には、スリッページ幅(許容スリップ)をなるべく小さく設定するケースが多いです。

値動きが大きい場合や約定率を高めたい場合には、スリッページ幅(許容スリップ)を大きめに設定するケースが多いです。

下記は一応の目安となりますが、実際はご自身でぴったりの数値を見つけるのが重要です。

許容スリップの参考値
値動きが大きい・約定率を高めたい場合 0~0.3pips
スキャルピング・値動きが小さい場合 5~10pips

スリッページなしのFX会社

スリッページを防ぐためには、スリッページ発生率の少ないFX会社を探すことも大切です。

現在、実質スリッページなしとなっているFX会社も存在します。

FX会社のスリッページ比較

下記は、スリッページ発生率が公式で公開されている主なFX会社の情報をまとめた表です。

FX会社の別のスリッページ発生率
スリッページ発生率 不利スリップ発生率 設定スリッページ幅
FXプライムbyGMO 0.0% 0.0% 「10」(1銭)
ヒロセ通商 9.6% 51.9% 「10」(1銭)
マネーパートナーズ(nano) 0.0% 0.0% 「10」(1銭)
IG証券※1
マネックス証券 0.0% 0.0% 「10」(1銭)
SBI FXトレード 19.0% 42.0% 「10」(1銭)
JFX 5.4% 44.7% 「10」(1銭)
※1.ノースリッページ注文を行いますと、スリッページ発生率が0.0%となります(追加保証料が、スプレッドに上乗せされて徴収されます)。
※2018年5月時点で確認できる数値です

まとめ

FX取引時のスリッページが大きくなりますと、想定外の損失が出てしまう可能性もあります。

スリッページによる損失を最小限に抑えるためには、主に下記の3つの対策が効果的です。

  • エントリータイミングを調整する
  • スリッページ幅(許容スリップ)を設定する
  • カバー先が多いFX会社を選択する

上記に加え、スリッページ発生率の低いFX会社で取引を行うのも重要な対策となります。

スリッページは、特に逆指値を指定した際に起こりやすいので、取引の際には十分にご注意ください。

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