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FXがゼロサム・ゲームといわれる理由と株式投資との比較

   

これから投資を始めようとお考えの方の中には、FXが「ゼロサム・ゲーム」なのか疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この記事では、FXとゼロサム・ゲームについて記載しておりますので、この点でお悩みの方は参考にしてください。

これから投資を始めようとお考えの方も、ゼロサムについてご存じでない場合は一度ご確認ください。

FXとゼロサム・ゲームについて

この項目では、FXとゼロサム・ゲームについてご説明致します。

ゼロサムの意味からFXが該当するかどうかについて記載しておりますので、参考にしてください。

まず、「ゼロサム」の意味についてご説明致します。

ゼロサムの意味とは

FXについてインターネットなどで調べている際に、「ゼロサム」という言葉を見かけたことがありますでしょうか?

ゼロサムは他にも「ゼロ和」と呼ばれることもあり、英語では「zero-sum」と書きます。

「ゼロサム」には、一方で生じた利益(プラス)と他方の損失(マイナス)を合計したらゼロになるという意味があります。


得をする人もいれば、損をする人もいるという関係を意味しますので、参加者全員が得をすることはあり得ません。

1人が利益を得た場合、その分他の人に損失が出て、プラスマイナスゼロになるのがゼロサムです。

FXはこのゼロサムであるという意見があり、詳しくは下記の項目にてご説明致します。

FXをゼロサム・ゲームとする理由

FXが「ゼロサム・ゲーム」であるかどうかは、たびたび議論されます。

ゼロサムであるという意見もあれば、ゼロサムではないという意見もあります。

FXがゼロサム・ゲームといわれる理由は、基本的なFX取引は損益を意識してFX参加者同士で通貨の売買が行われ、更に外国為替自体がゼロサムといわれているからです。

投資関係の書籍などでも為替市場はゼロサムと記載されており、ゼロサムと考えられることが多いです。

FXも基本的な取引の流れから考えますと、確かにゼロサムといえます。

FXではドル円などの通貨ペアを売買し、収益を得ていきます。

FX参加者で通貨を売買しますので、当然に利益を得る方がいれば損失が出る方もいらっしゃいます。

ドルなどの外貨を多くの方が購入した場合は外貨の価格が上がり、日本円を多くの方が購入した場合は日本円の価格が上がります。

反対にドルなどの外貨を多くの方が売却した場合は外貨の価格が下がり、日本円を多くの方が売却した場合は日本円の価格が下がります。

FX取引では上記のことを視野に入れ、相場を予想してトレードするのが基本となります。

上手く集団心理などを読み解いてトレードしますので、そのような面はゼロサム・ゲームとなってしまいます。

また、FXはスプレッドや手数料がかかりますので、それらを総和から引けばマイナスになります。

こういった点から、FX取引はマイナスサムであるという意見もあります。

FXをゼロサム・ゲームとしない理由

FXはゼロサムではない、ゼロサムというのは嘘という意見もあり、確実にどちらかというのは断言できません。

基本的にはゼロサムやマイナスサムであるというのが通説ですが、中にはそうでない場合も存在します。

FXをゼロサムではないという理由は、実需などの影響によってレートが変動することもあるからです。

実需などは、損益を意識せずに取引する場合もあります。

ゼロサムとは、一方の利益と他方の損失を合計したらゼロになる状態です。

損益を意識しない取引で相場変動があれば、そこから利益を得ても他方で損失が出たことにはなりません。

このような取引ではゼロサム・ゲームとならず、非ゼロサムであるという意見もあります。

ゼロサムでない取引につきましては、下記から順次記載致します。

FXでゼロサムとならない場合とは

FXはゼロサムという意見と、ゼロサムではないという意見があります。

ゼロサムという意見は、FX取引は購入希望者の方と売却希望者の方がお互いに通貨を売買し、その影響で利益と損失がお互いに生じるからという理由です。

ゼロサムでないという意見は、外国為替市場は損益を交えた取引のみで形成されておらず、そこから利益を得るのであれば、ゼロサム・ゲームにはならないという理由です。

外国為替は市場参加者全員がFX取引をしている訳ではなく、他の取引参加者の方も存在します。

FXが非ゼロサムであるといわれるのには、下記が関係しております。

これらの場合は、損益を意識せずに取引して、為替相場に影響を与える可能性があります。

そこから利益を得るのであれば、相手は損をしておりませんので、ゼロサムではないと捉えます。

上記につきましては、下記から順次ご説明致します。

実需が関係すること

FX取引は、トレーダーの方の売買のみが為替相場に影響する訳ではありません。

外国為替市場は、実需も関係します。

実需とは、企業などが海外で得た利益を自国の通貨に交換したり、資本取引をしたりする際の外国為替取引のことをいいます。

実需は為替レートに影響を与えるといわれており、企業などが両替をする際に価格が変動する場合があります。

企業などは損益を意識せずに交換を行う場合がありますので、実需による相場変動を狙った取引はゼロサムでないといわれます。

FX目的でない投資家が存在すること

投資家の方が外国債券や外国株式などに投資する際、為替相場が変動することがあります。

ヘッジ付きで購入する場合は、為替相場に影響はありません。

ヘッジなしの場合、円でドル建て資産を購入するのであれば、一時的にドル買いのみが発生し、為替相場に影響を及ぼす可能性があります。

一時的なドル買いが発生すれば、ドルの価格が上がります。

反対に日本円の価格は下がり、このような相場変動を狙うのもゼロサムではないとされます。

中央銀行の介入があること

為替相場は極度の円安や円高にならないように、調整されます。

それを行うのが中央銀行であり、財務省が方針などを決定します。

中央銀行から為替介入があれば、数円単位で大きく相場が変動する可能性もあります。

中央銀行が為替レートなどの調整のために、日本円を売ったり買ったりしますので、これもゼロサムとはなりません。

ドル円の相場が急激に円高になった場合、円を売ってドルを買う「ドル買い・円売り介入」が行われることがあります。

反対にドル円の相場が急激に円安になった場合、ドルを売って円を買う「ドル売り・円買い介入」が行われることがあります。

大損の可能性もありますが、上手く取引できれば大きな利益に繋がります。

FXで為替差益を狙わない人がいること

FXで利益を得るには、「為替差益」と「スワップ金利」の2種類があります。

為替差益は通貨の売買で差益を得ますが、スワップ金利は通貨を保有して金利を得ます。

スワップ狙いで運用する方は、為替差益を視野に入れないことも多く、為替差損が出る通貨でも購入する場合があります。

下記は高金利として有名な「トルコリラ」、「南アフリカランド」、「メキシコペソ」の1年間のチャートです。

  • トルコリラ円
  • 南アフリカランド円
  • メキシコペソ円

上記のレートでは、「南アフリカランド」は為替差益が出る場合も多そうですが、「トルコリラ」と「メキシコペソ」は購入することで為替差損が生じる可能性が高いです。

スワップ狙いの場合、上記のレートが下降している地点でも通貨を購入する場合があります。

スワップ狙いの方は、為替差損が出たとしても代わりにスワップポイントを得ていきます。

スワップ狙いの方との取引で為替差益を得た場合、それはゼロサムとはなりません。

非トレーダの方の影響があること

投資家でない方も、日本円を外貨に交換することがあります。

海外旅行に行くための両替や外貨預金などがそれに該当し、場合によっては為替相場に影響します。

海外旅行が増える時期や、外貨預金に適した時期などは、特に為替相場に大きな影響が及ぶ可能性もあります。

特に海外旅行に行く方は、両替をする際に損益を意識しないことも多いです。

そのような方々が交換した影響で相場変動があれば、そこから利益を得てもゼロサムではありません。

外貨預金をするために日本円と外貨を両替する場合も、損失が出た訳ではありませんので、ゼロサムとはなりません。

株式がゼロサムでない理由とは

FXはゼロサムであるため、株式投資のほうが初心者の方には向いているという意見もあります。

株も売買するのであればゼロサムといわれますが、他にも利益を得る方法があり、その場合はプラスサムとされます。

株がプラスサムとされるのは、下記の2点が関係します。

(配当金や株主優待は必ず行われている訳ではないため、その点にはご注意ください)

配当金があること

株式は売買で利益を出せますが、保有しておくことで「配当金」が得られます。

「配当金」は1年の配当金とお持ちの株数などによって得られる金額が決定されます。

「配当金」は、株を所有している際に得られる利益であり、配当金目的で株に投資をするのはプラスサムとなります。

FXにもスワップポイントがあり、通貨を所有していると利益が得られます。

一見、スワップポイントも配当金と同じように見えますが、高金利通貨は含み損が生じやすいです。

スワップ金利を得ても為替で損をするために、ゼロサムとなります。

高金利通貨のチャートは「FXで為替差益を狙わない人がいること」の項目で3種類ご紹介しておりますが、多くの場合は為替差損のリスク対策が必要です。

為替差損を抑えてスワップ金利を得る手法はありますが、基本的にはゼロサムです。

為替差損を抑えてスワップ金利を得るには、サヤ取りでスワップ運用をします。

スワップのサヤ取りにつきましては、「FXサヤ取りとは?トレードの手法やリスクなどについて解説」の記事にあります「スワップ狙いの手法」の項目に記載しておりますので、お手数をお掛け致しますがそちらをご覧ください。

株主優待があること

株式には「株主優待」が用意されていることがあります。

「株主優待」では、所有株数に応じて、サービスの優待を受けられたり(割引など)、商品を受け取ったりできます。

株主優待もプラスサムであり、株を所有する限りサービスを受けられます。

FXと株式について

FXはゼロサムの面が強く、株式はプラスサムにもなるという面だけでは、株のほうに軍配が上がります。

しかし、実際に投資をする際には、ゼロサムやプラスサムだけではなく、より多くの点からご自身と相性のいいものを選択する必要があります。

FXにも株式にもいい点と悪い点がありますので、一概にどちらのほうが有利とは言い切れません。

FXと株式の比較

FXと株式は、投資対象や投資対象の数、必要資金や取引時間など多くの点で異なります。

比較につきましては「FXと株の違いを比較!投資素人におすすめなのはどっち?」の記事にあります「FXと株の10の違いを比較」の項目に記載しております。

お手数をお掛け致しますが、詳しくは上記の記事をご覧ください。

2つを比較した上で、ご自身と相性のいいほうを選択することが大切です。

どちらにも投資をする方もいらっしゃいますが、投資初心者の方には難しいです。

特徴や分析する内容も異なりますので、必要な知識も非常に増えてしまいます。

まとめ

FXはゼロサム・ゲームといわれることが多いです。

ゼロサムには、取引参加者の損益が合計でゼロになり、参加者全員が利益を得られないという意味があります。

しかし、FXはゼロサムでない取引もあり、下記の5つがそれに該当する場合があります。

  • 実需によるもの
  • FX以外の投資によるもの
  • 中央銀行の介入によるもの
  • FXのスワップ狙いによるもの
  • 非トレーダーの方によるもの

損益を意識していない取引で、相場変動があれば、そこから利益を得てもゼロサムではないとされます。

また、株式は売買を目的とすればゼロサムですが、配当金や株主優待を目的としたものはプラスサムになります。

この点だけでは株式に軍配が上がりますが、大切なのは全体を比較して相性のいいほうを選択することです。

FXにも株式にもいい点と悪い点がありますので、比較して実際に投資するほうを選択する必要があります。

 - FXとゼロサム